ボーディ・ミラー(USA)、今季スラローム初優勝
St. Anton (AIUT), Men's 9th Slalom. 15,Feb,2004
St.Anton, Men's Slalom Podium 1st/ Bode Miller(USA)

 男子回転第9戦はオーストリアのサン・アントンで行なわれ、ボーディ・ミラー(USA)がようやくスラロームで今季初優勝を上げた。今日の勝利は2002年1月22日、シュラドミング(AUT)で勝って以来2年ぶりのスラロームの勝利である。

 1本目、ガスはかかっていたが、気温はスタート−7℃、ゴール−2℃と今季初めての好コンディション。コースコンディションは最後まで好調に保たれた。
 トップに立ったのはボーディ・ミラー。2番手には0秒17遅れでオーベ・カールセン(NOR)、3番手に0秒56遅れでカレ・パランダー(FIN)が付けた。
 17番スタートの佐々木明(ガーラ湯沢スキークラブ)は0秒85遅れで8位と絶好のポジションに付けた。
 総合を狙うベンジャミン・ライヒ(AUT)は上部で失敗、登り直してレースを続けたが後半旗門不通過で失格した。焦りすぎだ。

 2本目、晴れ上がったがコースは急激に緩んだ。1本目上位にいた選手たちのタイムは伸びない。ちょうど佐々木明の前でテレビブレークが入った。その間、コース整備はほとんど行なわれていない。1本目18位だった地元出身のマリオ・マット(AUT)がトップにいたためだとは、他の国の選手及びコーチ達の感想である。シュラドミングでもボーディ・ミラーの前で同じような事が起こり、アメリカチームのコーチ達は激怒していたが、オーストリア特有のホームタウン・デシジョンだとの見方もある。

 ボーディ・ミラーは1本目のビハインドを守り、今季スラロームの初勝利を上げた。2位にはカレ・パランダー、3位にマリオ・マットが食い込んだ。マリオにとっては久しぶりの表彰台である。何があったにしてもここまでカムバックしたことを喜びたい。

 佐々木は緩みすぎたコースに手間取り13位に後退した。
 57番スタートの皆川賢太郎(アンビシャスSC)は1本目43位、69番スタートの湯浅直樹(北海道東海大学)は47位でともに2本目には進めなかった。
 佐々木を含むサロモンチームはここでいったん日本に帰り、調整の後、佐々木は次のクラニスカ・ゴラ(SLO)に臨むとのこと。皆川賢太郎(アンビシャスSC)と湯浅直樹(北海道東海大学)はこの後スイスのスプルゲンで行なわれるFISレースに向かう。佐々木はO氏とともにプライベートチームを作った方が良いのではないか。


1位 Bode Miller(USA)
 「自分のスラロームの強さを証明すべくこの1位を待っていた。1位でゴールすることは非常に喜ばしいことだ。そして今日のようにソフトで荒れたコースで勝ったことは嬉しい。2本目は、自分の前に滑った選手たちの滑りをつぶさに見て、どこがヤマか、どこに氷塊があるかなどを観察した上で、フルにリスクをかけた。総合にしてもすべて決まるのは次のクラニスカ・ゴラ(SLO)。それまではトレーニングと休養だ」。
 表彰台ではシャンペンのシャワーを自ら浴びて、さらに記者会見ではビールを2杯、グィーッとやったボーディ・ミラーである。

2位 
Kalle Palander(FIN)
 「一般の人には楽しいソフトなコースでも我々には凄く難しい2本目だった。エキサイティングな滑りをお目に掛けた次第さ」。
 なりふり構わずにレースをしたカレ・パランダーである。

3位 
Mario Matt(AUT)
 「2001年世界選手権のピステで3位になれて嬉しい。今日ここで表彰台に立つことは僕の夢でした。しかし、1本目は良いタイムではなかった。あまりにも気合いが入りすぎて失敗した。2本目は気を楽にしていつものように落ち着いてレースをやりました。滑っていて速くないなという感じはあったのですが、地元の大勢のファンの期待に応えることが出来て喜んでいます。このカムバックは良いモチベーションになった」。

13位 佐々木明(ガーラ湯沢スキークラブ)
 ひたすら沈黙

Men's 9th Slalom - St.Anton, 15/Feb/2004
Rank
Bib
Name
Nat
Time
Diff
1st run
2nd run
1
( 4)
MILLER Bode
USA
1:34.60
0.00
47.52
47.08
2
( 7)
PALANDER Kalle
FIN
1:35.55
+ 0.95
48.08
47.47
3
( 12)
MATT Mario
AUT
1:35.69
+ 1.09
48.82
46.87
4
( 3)
SCHOENFELDER
AUT
1:35.73
+ 1.13
48.09
47.64
5
( 29)
ENGL Kurt
AUT
1:35.76
+ 1.16
49.04
46.72
6
( 10)
KARLSEN T.
NOR
1:35.78
+ 1.18
47.69
48.09
7
( 28)
NEUREUTHER F.
GER
1:35.99
+ 1.39
48.72
47.27
7
( 14)
MOELGG Manfred
ITA
1:35.99
+ 1.39
48.38
47.61
7
( 5)
ROCCA Giorgio
ITA
1:35.99
+ 1.39
48.52
47.47
10
( 8)
GRANDI Thomas
CAN
1:36.03
+ 1.43
48.58
47.45
11
( 41)
HANSSON Martin
SWE
1:36.16
+ 1.56
48.63
47.53
12
( 35)
BAXTER Alain
GBR
1:36.23
+ 1.63
49.43
46.80
13
( 17)
SASAKI Akira
JPN
1:36.24
+ 1.64
48.37
47.87
14
( 15)
ZURBRIGGEN S.
SUI
1:36.32
+ 1.72
49.35
46.97
15
( 24)
DRAGSIC Mitja
SLO
1:36.33
+ 1.73
49.00
47.33
16
( 47)
NILSEN Andreas
NOR
1:36.34
+ 1.74
49.31
47.03
17
( 11)
ALBRECHT K.
AUT
1:36.42
+ 1.82
48.98
47.44
18
( 53)
DEVILLE C.
ITA
1:36.44
+ 1.84
48.78
47.66
19
( 20)
VIDAL J.
FRA
1:36.47
+ 1.87
48.81
47.66
20
( 2)
PRANGER M.
AUT
1:36.57
+ 1.97
48.18
48.39
21
( 27)
ZARDINI E.
ITA
1:36.67
+ 2.07
48.60
48.07
22
( 18)
BROLENIUS J.
SWE
1:36.68
+ 2.08
48.62
48.06
23
( 9)
STIANSEN Tom
NOR
1:36.77
+ 2.17
48.19
48.58
24
( 6)
BOURGEAT P.
FRA
1:36.97
+ 2.37
48.17
48.80
25
( 16)
BERGAMELLI G.
ITA
1:37.46
+ 2.86
49.02
48.44
26
( 51)
GORZA Ales
SLO
1:37.50
+ 2.90
49.23
48.27
27
( 48)
BAXTER Noel
GBR
1:48.67
+14.07
49.30
59.37
 
( 26)
GRUBELNIK D.
SLO
DNF
 
49.01
 
 
( 34)
SCHMID H.
ITA
DNF
 
49.10
 
 
( 33)
THALER Patrick
ITA
DQ
 
49.27
 
FIS Official Result