ライナー・シェンフェルダー(AUT)、今季初優勝
Adelboden(SUI), Men's 8th Slalom. 08,Feb,2004
Adelboden, Men's Slalom, Podium 1st / Rainer Schoenferder(AUT)
2nd / Bode Miller(USA) 3rd / Benjamin Raich(AUT)

 男子スラローム第8戦はアーデルボーデン(SUI)で行なわれ、ライナー・シェンフェルダー(AUT)が今季初優勝を上げた。1本目でカレ・パランダーがコースアウト、こうなると誰が来てもおかしくはない。

 1本目のベストタイムをマークしたマンフレッド・プランガー(AUT)は、2本目最後に滑り、中間でコースアウト、せっかくのチャンスをプレッシャーのためにふいにした。ベンジャミン・ライヒ(AUT)、ボーディ・ミラー(USA)、ともに勝つチャンスであったが焦りがミスを誘い、2、3位とミュージシャンに及ばなかった。

 4位に入ったマリオ・マット(AUT)は1本目は7位、2本目で逆転優勝を狙ったが及ばず、4位にたどり着いて表彰台を逃した。だが2年間の地獄からようやく抜け出したかに見える。

 2本目のベストタイムをマークしたのはスロベニアのドラゴ・グルベルニク。1本目の24位から一気に5位にまで上昇した。スロベニアは不振からこれで抜け出せるか。

 佐々木明(ガーラ湯沢スキークラブ)は1本目10位、2本目は12位のタイムながらトータル7位と、今季シャモニー(FRA)の9位に続き2回目のひとけた入賞を記録した。まだていねいに抑えて滑っている。キッツビューエルで泣いて悔しがった表情はもうない。明自身のペースに戻りつつある。表彰台まではあと一歩だ。
 今日の7位でスラローム・ランキング17位にまで上がってきた(WCSLは18位)。最終戦出場資格はランキング25位まで。最終戦まではあとサン・アントン(AUT)とクラニスカ・ゴラ(SLO)を残すのみ。サン・アントンでは2001年世界選手権のスラロームで、ぶっつけ本番でメジャー19位に入っている験の良いところ。クラニスカ・ゴラは2003年1月、ヨーロッパカップで3位に入り、直後のウェンゲンで2位に繋がるレースを経験したターニング・ポイントとなったところ。

 日本チームは他に皆川賢太郎(アンビシャスSC)と湯浅直樹(北海道東海大学)が出場したが、皆川は1本目35位、湯浅は途中棄権でともに2本目には進めなかった。

  57番スタートで11位に入ったアンドレ・ミーラー(SWE)が、前回のシュラドミング(AUT))に続いての「ウィンスター賞」を獲得した。

 予報どうりの大雪、それでも観衆は9000人。ほとんどはボーディー・ミラーの支持者でスイスのヤングたち。
 2本目は悪条件下ベテラン、新進入り乱れての興味深いレース展開となった。優勝したライナー・.ショーンフエルダーがお立ち台中央でマイクを握り、最新作フォークソング「ハイジの唄」を発表すれば雰囲気はいやが上にも盛り上がったアーデルボーデンのスラロームであった。

Rainer Schoenferder

佐々木明

Andre Myhrer - Winstar
1位 Rainer.Schoenfelder(AUT)
 「難しいピステだった。見えない上にリズムがとりにくかった。中間部以降はエラーのない集中出来たレースだった。実は夜半から腰、背中の痛みがひどくて眠れず6時に起きてコースを見、今日のスタートをどうしょうかと考えたほどだった。勝利は勿論喜んでいます。大事なことは良い結果を出してレースに喜びを感じることですからね。大回転はポディウムにたどり着くことが目標ではあるけれども時間が必要だし、それに2種目は大変だ。
 “ハイディの唄”はテキストがよくて気にいっていたし、ここスイスでは丁度ぴったりのホームソングだろう。フロントと前もって打ち合わせしておいた。皆さんに受けたようで良かった」。
 オーストリアのメディアの話題はレースではなくライナーの新CD。キッツビュエール以後に出したCDは既にオーストリアヒットパレードのランク12位、サン・アントンでポディウムの中央に立ったらハイディではなく新曲をお披露目しなければならないそうだ。

2位 
Bode Miller(USA)
 「スラロームではパークシティから失敗の連続で、この難しいスロープで、今日のポディウムチャンスを得たことは嬉しい。4種目で滑降は好きな種目だし、スピード系でヘルマンに追いつくことを留意しています。それは簡単ではないがトライします。ここでこんなに歓迎されて意欲も湧いた。たしかにキャンピングカーの利点もあるが、常時誰かがドアを叩いて落ち着くことが出来なかった(苦笑い)」。「心配するな、ボルミオ世界選手権では君はアパートを提供される」、と言ったイタリアの記者に、「Thanks!」

3位
Benjamin Raich(AUT)
 「1本目でリズムに乗れなかったし、自分の滑りは良くなかったです。シュラドミングから長い時間が経ったような気がしますが、全面的にはスタートできて喜んでいます。総合についてはトップ争いに参戦できることは嬉しいことですが、今季全種目スタートという意気込みはありません。健康上?ああ、この右手はカンテで切っただけです。ガルミッシュ転倒後の病名ですか?、なんと言うのかな、医者は頭の検査をいろいろとやってくれましたし、脳もちゃんと入っているんですが」言えないと困った顔にプレスは大爆笑。

7位 佐々木明(ガーラ湯沢スキークラブ)
 「これでせいいっぱいです。今季のベストですけどね。アタックを懸けず、懸けられないと言った方がいいかな、セーブにセーブしてどうしてもゴールしなければというレースをやりました。これは最後の機会で元もこも失うわけにはいかないんです。最終戦に出るためにはね。そりゃ爆発したい、でもパーク・シティ(来季の)まで待ってくださいよ」
 サロモンのレースシェフも注意して見ていたし、他国コーチ、記者も「今日のアキラは実にいいスラロームをやった」と好評。昨年ウェンゲンで4/100秒差で優勝をジョルジオ・ロッカ(ITA)に奪われたが、今日は8/100秒差でお返しした。キッツビュエールの明とは全く別人の佐々木明だった。

11位 
Andre Myhrer(SWE) winnstar
 57番から見事11位、文句なしのウインスターを獲得した21歳のルーキー。長身、豪快で正確なスラロームを見せたアンドレだがゴールでオロオロするばかり。写真を撮るのにスキーもなくてトム・スチアンセンの板をサービスマンが取り上げてカメラに収まった。ステンマルクの再来という声もある。
[Adelboden / Kiyoko.Hata]
Men's 8th Slalom - Adelboden, 08/Feb/2004
Rank
Bib
Name
Nat
Time
Diff
1st run
2nd run
1
( 2)
SCHOENFELDER
AUT
1:44.98
0.00
54.12
50.86
2
( 1)
MILLER BODE
USA
1:45.17
+ 0.19
54.47
50.70
3
( 5)
RAICH BENJAMIN
AUT
1:45.48
+ 0.50
53.94
51.54
4
( 12)
MATT MARIO
AUT
1:45.88
+ 0.90
54.96
50.92
5
( 34)
GRUBELNIK D.
SLO
1:46.37
+ 1.39
55.95
50.42
6
( 40)
ZARDINI E.
ITA
1:46.66
+ 1.68
55.52
51.14
7
( 21)
SASAKI AKIRA
JPN
1:46.72
+ 1.74
55.10
51.62
8
( 7)
ROCCA GIORGIO
ITA
1:46.80
+ 1.82
54.87
51.93
9
( 14)
BOURGEAT P.
FRA
1:46.81
+ 1.83
54.83
51.98
10
( 18)
STIANSEN TOM
NOR
1:47.16
+ 2.18
55.96
51.20
11
( 57)
MYHRER ANDRE
SWE
1:47.21
+ 2.23
56.23
50.98
12
( 13)
ALBRECHT K.
AUT
1:47.24
+ 2.26
54.98
52.26
13
( 22)
MARINAC MARTIN
AUT
1:47.47
+ 2.49
55.44
52.03
14
( 42)
IMBODEN URS
SUI
1:47.55
+ 2.57
55.82
51.73
15
( 50)
PERATHONER A.
ITA
1:47.56
+ 2.58
56.00
51.56
16
( 33)
SCHMID H.
ITA
1:47.57
+ 2.59
56.07
51.50
17
( 24)
DRAGSIC MITJA
SLO
1:47.65
+ 2.67
56.28
51.37
18
( 38)
KOSIR JURE
SLO
1:47.75
+ 2.77
55.88
51.87
19
( 43)
MLEKUZ RENE
SLO
1:47.96
+ 2.98
56.21
51.75
20
( 23)
KNIGHT CHIP
USA
1:47.98
+ 3.00
55.88
52.10
21
( 19)
VIDAL J.
FRA
1:48.59
+ 3.61
55.56
53.03
22
( 39)
SPORN ANDREJ
SLO
1:51.77
+ 6.79
55.38
56.39
 
( 4)
PRANGER M.
AUT
DNF
 
53.18
 
 
( 6)
ZURBRIGGEN S.
SUI
DNF
 
55.87
 
 
( 8)
GRANDI THOMAS
CAN
DNF
 
55.34
 
 
( 9)
BERGAMELLI G.
ITA
DNF
 
55.61
 
 
( 15)
SCHILCHEGGER
AUT
DNF
 
55.41
 
 
( 16)
BROLENIUS J.
SWE
DNF
 
55.04
 
 
( 20)
LARSSON MARKUS
SWE
DNF
 
55.42
 
 
( 51)
GORZA ALES
SLO
DNF
 
55.56
 

FIS Official Result