ベンジャミン・ライヒ、今季3勝目。総合争いのトップに
Schladming(AUT), Men's 7th Slalom, 27,Jan,2004
1st / Benjamin Raich(AUT)
2nd / Manfred Moelgg(ITA) 3rd / Kalle Palander
Schladming Men's Slalom, Podium
Winstar/Andre Myhrer(SWE) そりで運び出されるコステリッチ

 男子回転第7戦はオーストリアのシュラドミングでナイターで行なわれた。すっかり定着したこのナイトスラロームはキッツビューエルを凌ぐ41,000人の観客で埋まった。だが2日前のキッツビューエルと負けず劣らずの激しい雪降りの中のレースとなった。

 1本目は午後6時スタート。ゼッケン8番でスタートしたボーディ・ミラー(USA)がベストタイムをマーク、タイムは49秒15。2位には0秒98遅れで1番スタートのイヴィツァ・コステリッチ(CRO)。1秒02遅れでベンジャミン・ライヒ(AUT)が3位。
 以下マンフレッド・プランガー(AUT)、シルバン・ツルブリッゲン(SUI)と続き、24番でスタートしたマンフレッド・モエルグ(ITA)が1秒23遅れの6位に付けている。
 23番でスタートした佐々木明(ガーラ湯沢スキークラブ)は1秒97遅れで18位で折返した。

 大雪の中でのスリリングで白熱したレース。非常に面白い展開になっている。下位シードから30番以内に続々と入ってきていて、久しぶりに荒れた展開に、上位陣もうかうかしてはいられない。2本目スタートは午後8時45分である。

 1本目は83人が出場し26人がゴールできなかった。

 1本目3位に付けていたベンジャミン・ライヒが無難に逃げ切り今季回転2勝目、通算3勝目を上げた。ワールドカップ通算13勝目である。シュラドミングでは'99年にワールドカップ初優勝、'01年、そして今回と3勝目である。優勝タイムは1分41秒72。この勝利で総合争いもラッセ・シュース(NOR)を抜いてトップに躍り出た。

 2位には0秒52差でイタリアの新鋭、マンフレッド・モエルグ。24番スタートから1本目6位に付け、2本目は6位のタイムで初の表彰台をゲットした。
 3位には1本目の8位から2本目3位のタイムでカレ・パランダーがランクアップした。0秒53差。

 1本目、ベストタイムをマークしたボーディ・ミラーは2本目、タイムが伸びず0秒65差の4位に後退。直前に滑りコースアウトしたイヴィツァ・コステリッチの搬出が手間取り、スタートを15分以上も待たされたことが影響した。ボーディはゴールした後記者の質問に「いや、自分がのろかったんだ」とのみ語った。

 イヴィツァ・コステリッチは1本目ミラーに次ぐ2位に付けていたが2本目に上部で転倒、そりで搬送されて山を降りた。肩を怪我したらしいが詳細は目下のところ不明。

 5位にライナー・シェンフェルダー。
 2本目のベストタイムをマークした10年選手のアロイス・ヴォグル(GER)が1本目の16位からトータル6位に進出した。同僚の新鋭、フェリックス・ノイロイターは23位で今日もワールドカップ・ポイントを獲得した。ドイツ男子は火が消えて久しいが、ロートルとルーキーの活躍で復活の兆しが見えてきた。

 佐々木明は2秒69差で17位だった。シャモニー(FRA)で12位に入って以来、ウェンゲン、キッツビューエルと途中棄権が続いたが、ここでは完走できた。ゴールするとやはり速い。このレースはテクニックの確認のように見受けたが、これで自信が付いたことだろう。
 他のジャパンチームは、53番スタートの皆川賢太郎(アンビシャスSC)、71番の岡田利修(天山リゾートスノースポーツクラブ)、72番湯浅直樹(北海道東海大学)の3人は1本目ゴールはしたが2本目には残れなかった。この条件で完走できたことをまず喜びたい。だがタイムを書くのははばかられる(どうしても知りたい向きは下のOfficial Resultをクリック)。今日は上位進出のチャンスだったと思うのだが。

 66番スタートで13位に入ったアンドレ・ミーラー(SWE)が「ウィンスター賞」を獲得した。


 (※上の表彰台の写真で、レッドビブが二人いるが、ライヒはワールドカップ・ランキングの1位、パランダーはスラロームのWCSL1位。)
皆川賢太郎(アンビシャスSC) 岡田利修(天山リゾートスノースポーツクラブ)

Men's 7th Slalom - Schladming, 27/Jan/2004
Rank
Bib
Name
Nat
Time
Diff
1st run
2nd run
1
( 7)
RAICH Benjamin
AUT
1:41.67
0.00
50.17
51.50
2
( 24)
MOELGG Manfred
ITA
1:42.24
+ 0.57
50.38
51.86
3
( 2)
PALANDER Kalle
FIN
1:42.25
+ 0.58
50.50
51.75
4
( 8)
MILLER Bode
USA
1:42.37
+ 0.70
49.15
53.22
5
( 4)
SCHOENFELDER
AUT
1:42.42
+ 0.75
50.50
51.92
6
( 30)
VOGL Alois
GER
1:42.52
+ 0.85
51.06
51.46
7
( 3)
PRANGER M.
AUT
1:42.63
+ 0.96
50.35
52.28
8
( 17)
BERGAMELLI G.
ITA
1:42.65
+ 0.98
50.43
52.22
9
( 20)
ROTHROCK Tom
USA
1:43.11
+ 1.44
50.54
52.57
10
( 19)
BROLENIUS J.
SWE
1:43.21
+ 1.54
50.98
52.23
11
( 34)
KUNC Mitja
SLO
1:43.66
+ 1.99
51.18
52.48
12
( 32)
GRUBELNIK D.
SLO
1:43.79
+ 2.12
51.82
51.97
13
( 66)
MYHRER Andre
SWE
1:43.80
+ 2.13
51.92
51.88
14
( 49)
NILSEN Andreas
NOR
1:43.89
+ 2.22
51.24
52.65
15
( 35)
VALENCIC Mitja
SLO
1:43.98
+ 2.31
51.99
51.99
16
( 77)
ROY J.
CAN
1:44.25
+ 2.58
51.75
52.50
17
( 23)
SASAKI Akira
JPN
1:44.41
+ 2.74
51.12
53.29
18
( 9)
KARLSEN T.
NOR
1:44.48
+ 2.81
50.64
53.84
19
( 45)
LEINO Jukka
FIN
1:44.54
+ 2.87
51.65
52.89
20
( 15)
ALBRECHT K.
AUT
1:44.61
+ 2.94
51.79
52.82
21
( 40)
COUSINEAU J.
CAN
1:44.91
+ 3.24
51.55
53.36
22
( 18)
LARSSON Markus
SWE
1:45.04
+ 3.37
50.86
54.18
23
( 28)
NEUREUTHER F.
GER
1:47.10
+ 5.43
50.70
56.40
 
( 1)
KOSTELIC Ivica
CRO
DNF
 
50.13
 
 
( 5)
ZURBRIGGEN S.
SUI
DNF
 
50.37
 
 
( 11)
GRANDI Thomas
CAN
DNF
 
51.33
 
 
( 13)
STIANSEN Tom
NOR
DNF
 
51.08
 
 
( 22)
MARINAC Martin
AUT
DNF
 
51.69
 
 
( 25)
DRAGSIC Mitja
SLO
DNF
 
51.42
 
 
( 43)
ZARDINI E.
ITA
DNF
 
50.61
 

FIS Official Result