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FIS ALPINE SKI WORLD CUP
カレ・パランダー(FIN)、絶好調。
シェンフェルダー復活2位。11位のワルヒホッファーはアウト
Park City, UT(USA), 1st Men's Slalom, 23/Nov/2003
Park City 1st Men's Slalom, Podium,
1位、カレ・パランダー(FIN)
2位、マンフレッド・プランガー(AUT) 3位、ジョルジオ・ロッカ(ITA)


Kalle Palander

Manfred Pranger

Giorgio Rocca

Giancarlo Bergamelli

Johan Brolenius
 男子回転第1戦は11月23日、パーク・シティで行なわれた。 昨日とはうって変わって朝から穏やかな晴天。しかし標高2000メートルの風は冷たい。

 1本目のベストタイムをマークしたのはカレ・パランダー(FIN)とライナー・シェンフェrダー(AUT)。42秒74。3位にベンジャミン・ライヒ(AUT)が0秒63遅れで付けた。
 1番でスタートしたイヴィツァ・コステリッチ(CRO)は急斜面を過ぎた後、緩斜面に入るクニックの手前で片反を冒しコースアウト。
 10番でスタートしたボーディ・ミラー(USA)はゴール前の緩斜面で失敗、ゴールはしたが52旗門不通過で失格した。またまたボーディは当地のスラロームではノーポイントに終わった。ついでに第1シード落ち(16番)。

 17番でスタートした佐々木明(ガーラ湯沢スキークラブ)はスタート直後の急斜面に入って失敗(ずり落ち)したが後半の緩斜面で挽回し11位に付けた。トップに1秒65遅れ。

 2本目、予定より15分遅れの午後1時15分にスタート。日曜日とあってボーディがいなくても大勢の観客で盛り上がりを見せた。
 トップで滑った(1本目31位)ミハエル・ワルヒホッファー(AUT)が2本目のベストタイムとなるスーパーランを見せ、トップの座がしばらく続いた。もともとスラロームでデビューしたのがいつの間にか滑降のスペシャリストになり、サン・モリッツ(SUI)世界選手権の滑降で金メダルを獲得した。選手層の厚いオーストリアではコンビ要員として期待されているがスラロームにも力のあるところを見せつけた。トータル11位。
 そのワルヒホッファーを破ったのが1本目18位だった地元アメリカのトム・ロトロック。新鋭として期待されワールドカップに参戦したが4年目になる。もう新鋭とは呼べないがアメリカ期待の星である。トータル8位。

 佐々木明は21番目に滑り、それまでの誰よりも速いタイムで急斜面、中斜面を通過し観客を大いに沸かせたが、いかんせん緩斜面がなぜか遅かった。ゴールした時点で4位。そのままずるずると後続に抜かれてトータル12位。ゴールすれば速いということを証明したが、2本目も急斜面で失敗していて、1本目の失敗と2本目の失敗がなければ表彰台?だったと思うといささか残念だ。ところで昨日のDNSだが、スタート時間に間に合わなかったというのが真相である。当日は寒く強風が吹き荒れていた。選手たちはゴールにあるVIPテントで暖をとりながら自分のスタートにあわせて上って行く。だが風の影響でリフトは止まったり減速運転を繰り返していた。佐々木もスタッフと共に十分間に合う時間にリフトに乗ったのだがちょうど超スロースピードに当たってしまったのである。そのために時間までにスタートゲートに着くことが出来なかった。ルールに則り失格となった。ミスの責任はもちろん佐々木自身ではなくチーム側にある。読みとフォローが足りなかった。他の誰一人としてスタート時間に遅れた選手はいなかったのだから。
 今日の12位で佐々木はWCSL15位に入り、第1シード入りを果たした。次回(マドンナ・ディ・カンピリオ)からは8番から15番の間で滑ることが出来る。

 カレ・パランダーは昨期のスラローム・チャンピオンの貫禄を見せつけた。1、2本ともアグレッシブな攻めで勝利をもぎ取った。1本目パランダーと同タイムで2本目の最後に滑ったライナー・シェンフェルダーは、パランダーに0.02秒及ばず2位でゴールした。だが彼の2位は失格となりマンフレッド・プランガーが繰り上がり2位。3位にジョルジオ・ロッカ(ITA)が繰り上がった。

 4位にジャンカルロ・ベルガメリ(ITA)。5位、ヨハン・ブロレニウス(SWE)。どちらも年齢的にはベテランの域だがどちらも自己最高位をゲット。6位に、昨年から赤丸急上昇のシルバン・ツルブリッゲン(SUI)。6位は自己最高位タイだが、スイスチームでは確実に上昇してきているエース。42番スタートのマリオ・マット(AUT)が1本目16位、2本目5位のタイムでトータル13位に上がってきた。まだ24歳。ワイドスタンスから繰り出すパワースキーは健在だった。

 シェンフェルダーの失格騒ぎで表彰式は極端に遅れ、レースが終了したのはシェンフェルダーがゴールしてから1時間後だった。


 シェンフェルダーの失格事件
 1本目、5番目でスタートしたライナー・シェンフェルダーは、「コース整備のスタッフに邪魔をされた」として滑りを止めた。15番の後に再スタートをしてパランダーと共にベストタイムをマークしたのである。2本目はパランダーとのデッドヒートに敗れ2位になったのだが、フィンランドチームは1本目の後、「シェンフェルダーはコース整備のせいではなく、その後にコースアウトした」と抗議を行なっていた。レース終了後、ジュリー会議が延々と行なわれ、シェンフェルダーの失格が決定したのである。だがオーストリアチームはこれで納得したわけではなく、再度抗議を行なってこの問題を蒸し返した。
 12月1日 オーストリアチームの抗議が認められ、ライナー・シェンフェルダーは2位に復活した
 この決定により、1本目31位で暫定的に2本目に出場してベストタイムをマークし11位に入ったミヒャエル・ワルヒホッファーは失格となった(一人を救って一人を捨てたオーストリア)。12位以下の成績に変更はない(下記新成績表を参照のこと。FIS Official Resultにはまだこの変更は反映されていない)。

佐々木明、1本目の滑り。急斜面から中斜面に移るところ。明らかにオーバーランだが、一見失敗に見えるところからのリカバリーに佐々木のセンスの良さがある。
佐々木明、2本目のゴールまであと2旗門。
スピードに乗れないもどかしさが滑りに表われている
悔しさをたたきつける佐々木明

Rank Name Nat. 1st run 2nd run Total time
 1 PALANDER Kalle  FIN   47.24  48.67  1:35.91
 2 SCHOENFELDER Rainer  AUT   47.24  48.69  1:35.93
 3 PRANGER Manfred  AUT   48.08  48.52  1:36.60
 4 ROCCA Giorgio  ITA   47.89  49.12  1:37.01
 5 BERGAMELLI Giancarlo  ITA   48.21  48.82  1:37.03
 6 BROLENIUS Johan  SWE   48.50  48.54  1:37.04
 7 ZURBRIGGEN Silvan  SUI   48.10  48.98  1:37.08
 8 STIANSEN Tom  NOR   48.32  48.90  1:37.22
 9 ROTHROCK Tom  USA   49.60  47.92  1:37.52
 9 BOURGEAT Pierrick  FRA   49.24  48.28  1:37.52
 9 RAICH Benjamin  AUT   47.87  49.65  1:37.52
 12 SASAKI Akira  JPN   48.89  48.71  1:37.60
 13 MATT Mario  AUT   49.32  48.35  1:37.67
 14 KARLSEN Truls Ove  NOR   48.79  49.24  1:38.03
 15 ENGL Kurt  AUT   49.67  48.41  1:38.08
 16 DRAGSIC Mitja  SLO   49.97  48.12  1:38.09
 17 KNIGHT Chip  USA   49.33  48.94  1:38.27
 18 GRAVIER Richard  FRA   49.93  48.37  1:38.30
 19 HANSSON Martin  SWE   49.68  48.70  1:38.38
 20 TISSOT Stephane  FRA   49.96  48.57  1:38.53
 21 ALBRECHT Kilian  AUT   49.28  49.28  1:38.56
 22 VIDAL Jean-Pierre  FRA   49.68  48.90  1:38.58
 23 SVINDAL Aksel Lund  NOR   49.81  49.19  1:39.00
 24 IMBODEN Urs  SUI   49.80  49.26  1:39.06
 25 AMIEZ Sebastien  FRA   49.65  50.01  1:39.66

FIS Official Result