FIS ALPINE SKI WORLD CUP 2002/03
Men's 8th Super Giant Slalom. Shiga Kogen(JPN). 07,Mar,2003
志賀高原男子大回転、キャンセル。MVGインタビュー
 志賀高原で行なわれる予定だったワールドカップ男子大回転は、強風のためキャンセルになった。
 志賀高原は交通麻痺状態が続いている。

 最終戦を残してのGSの総合順位。1位、ミハエル・フォン・グリュニゲン(SUI) 482p、2位、ボーディ・ミラー(USA) 385p -97、3位、フレデリック・コビーリ(FRA) 280p -202。フォン・グリュニゲンの大回転タイトルはほぼ確定した。

 ミハエル・フォン・グリュニゲン(SUI)、インタビュー

 今回の中止については
MVG 自分としては残念だけど、天候なので仕方がない。強行しても普通のレースにするのは難しいだろう。確かに今日決まれば良かったけれど、次のリルハンメルを目指す。優勝出来るかどうかは実際にやってみなければ分からない。

 ヨンピョンのコースはリズムがとれなかったのに優勝出来たのは
MVG あのコースを滑るのは好きだ。3回滑ったことがある。3回とも表彰台に上がったし、そのうち2回優勝している。一番難しいコースということはないが、コンディションは確かに悪かった。表面が堅く、下がゆるく、ライン取りをするのが難しかったと思う。だが自分は上手く滑ることが出来た。

 大回転の総合優勝に関して、以前はアルベルト・トンバ、ヘルマン・マイヤーと競って、今はボーディ・ミラーと競っているけれどどういう印象か
MVG ボーディ・ミラーは今までと違ったタイプの選手だけど優れていると思う。しかしトンバやマイヤーとは比較出来ない。

 世界選手権は地元スイスでの開催だったけれど、あのレースについては
MVG 地元開催の世界選手権なので、とくにタイトルを保持することが大切だと思った。レースでは2回ミスをしてしまった。自分としてはタイトルを防衛出来なくてがっかりした。

 調子がよいが、引退について決心を変えたりしないのか
MVG 決断は変わらない。選手としては何時かは来ることだ。34歳、15年間続けてきた。長い選手生活だった。優勝もしてきた。トップ選手としてやめたかった。ずるずる続けて20位、30位で終わりたくはなかった。子供もいるので、そろそろ一緒の時間を作っていきたい。

 引退表明は普通シーズン終了後にするが、シーズン前にした理由は
MVG 去年もどうしようか迷っていた。オリンピックでメダルを取っていたらやめていた。肩の怪我もあった。なんとなく、まだやめるのはと迷った。春に肩の手術をして、最後のシーズンだと決めて夏のトレーニングをした。そのトレーニングがとても調子が良かったが、これで最後のシーズンと決めていたのでシーズン前に発表した。

 技術面についてお聞きしたい
MVG 子供の頃に基礎が出来た。カービングに関しても基礎の技術が出来ていたので、ちょっと技術を変えることで対応出来た。

 その、ちょっとの技術を教えて欲しい
MVG 具体的に言うと、カービングの前の板の時にもカービングのテクニックと言われるテクニックをやっていたので、少し変えるだけで良かった。自分のテクニックに板が近づいてきたんだ。

 スキーの基礎とは
MVG 選手の仲には才能を生かして技術を上げる人と、努力とパワーで技術を習得する人がいる。でも、5-10歳の時に基礎を身につけること、それが一番大事だ。15-20歳で作り直そうとしても出来ないと思う。

 34歳までトップでいられた最大の理由は
MVG ここ数年、トップで活躍している選手の年齢も上がった。私と同じ年齢くらいが3-4人いる。長年の経験の蓄積がある。しかし、年を取っているので練習が思うように出来ないときもある。若い選手みたいにリスキーな滑りは出来ない。これまでの経験が今の状態を保っていてくれる。

 佐々木明と一緒に滑って佐々木の方が速かったというのは本当か。またそうなら、本気だったのか
MVG 一部正しい。今の日本チームのコーチは、元スイスチームにいた。それで一緒に練習をした。佐々木は良いものを持っている。ウェンゲンで2位になったことで証明された。ただあのときは、一部スキーのテストをしながら滑っていたのも事実だ。

 今シーズン、GSのタイトルが取れなくても満足して引退出来るのか
MVG まずそうならないように祈る。そうなっても満足してやめられると思う。今まで23勝。2回の世界チャンピオン、3回の大回転総合優勝。真剣に練習に取り組んでも、表彰台に上がれない選手もいる。自分は恵まれた選手だったと思う。だから、十分満足している。

 志賀高原の思い出を
MVG 志賀高原で優勝したこともあるし、オリンピックの時も3位だった。日本のファンがいることも知っている。日本のファンとは楽しい思い出もある。だから、滑りたかった。