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| FIS Alpine Ski World Cup 2001/02 |
| Adelboden(SUI). Men's 5th Slalom. 06,Jan,2002 |
ボーディ・ミラー(USA)、圧倒的勝利、日本勢完敗
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| Adelboden 02, Bobe Miller SL/ 1st. |
Adelboden Mens Slalom Podium
2nd/Kostelic, 1st/ Miller, 3rd/Kunc |
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男子スラローム第5戦は1月6日、大回転の聖地アーデルボーデンで行なわれ、ボーディ・ミラーが1、2本ともベストタイムを奪い、2位のイビツァ・コステリッチ(CRO)に1秒92の大差を付けて完勝した。今季スラローム2勝目、通算3勝目である。
1本目の完璧さ、そして2本目のゴール前のパフォーマンスを見ると、フィル・メーア以来のアメリカ人スラローム・チャンピオンの誕生が現実味を帯びてきた。そしてオリンピックにおいても。
コステリッチはゴール前の失敗が悔やまれるが、失敗がなくともミラーには届かなかっただろう。
3位にスロベニアのミチャ・クンチ。スロベニアチームはオリンピックを前にしてようやく調子を上げてきた。
オーストリアチームは完敗。ライナー・シェン・フェルダーの6位が最高で新人のマンフレッド・プランガーが7位、マリオ・マットは15位、ベンジャミン・ライヒは霞んだ。
日本勢は皆川賢太郎が28位であとは影も形もなし。
快晴下の日曜日だが、昨日の大回転に集まった観衆1万7千人に対し、回転は6千人。コースコンディションは通年のアーデルボーデンの氷上レースとは異なり、少し柔らかいが悪くないというのが選手たちの声。
1本目のラップはボーディ・ミラーが完璧ともいえるレースで2位のイビツァ・コステリッチに0.47差、最近復帰してきたヴェイル(USA)世界選手権チャンピオン、カレ・パランダー(FIN)に0.87差をつけた。
日本チームから皆川賢太郎(エオスSC)、木村公宣(ロシニョールジャパン)、佐々木明(日体大)、平沢岳(チーム・ヘッド&チロリア)が出場したが、皆川21位で2本目に進んだほかは佐々木38、木村43、平沢49位で敗退した。
「僕の課題はただ攻めること、リスクも承知でやらないと2本目には残れません。ワールドカップは今年が始めてで、とても興味があります」と佐々木明。
「ピステは絞まっていて良かった、マテリアルも皆は良い線をいっていたし悪くないです。自分の目下の問題はメンタル面、心のもち方」と木村公宣。
「いや、本当に久しぶりです。この夏に板をヘッドに変えトレーニングも良くなったのでコンチネンタルカップとかFISレースに出ていたんです。今回ワールドカップに3回のエントリー権を得たのでウェンゲン、キッツビューエルと出て、2回の2本目に進出で五輪に行きたいですね。今日は守りのレース作戦でだめ、でもウェンゲンは好きな所ですから」と平沢岳。
2本目の皆川はその時点のトップに0.06まででアタックしたが急斜面に入る誰もがアクロバットを強制された旗門で不通過したが諦めずに上って完走、28位に収まった。
「1本目は確かに攻めるレースではなかったです。エラーもしなかったけどこれで2本目に残れるかと終わるまで気になっていた。足のほうはもう良くなっています。 ここでイギリスチームと一緒に練習してからウェンゲンへ、それからキッツビューエルへ。僕の気にあったコースですから」。以前の皆川とは異なりあまり元気がない。第2シード保持が不可能かという計算はもうやったためか?
ボーディ・ミラーはリスクを控え、だが完璧といえるカービングテクニックで2位のイビツァ・コステリッチに1.92秒差をつけスラローム2勝目を獲得した。
「winStar」賞を受けたのは55番から9位に飛び込んだジャン・フィリッペ・ロワ(CAN)。クラニスカ・ゴラ(SLO)に続く2回目の受賞である。滑降におけるクレージーカナックは鳴りを潜めたがテクニック系はトップ30に2、3人が常連になった。
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本日のヒットはイビツァ・コステリッチ。
SLリーダーの赤ゼッケン、ブーツのまま舞台に上がってギターでバンドと即席にポップミュージックを共演、玄人はだしに歌って選手、メディア、観衆は大喝采。OKも今後はレースのみならずイビツァの演奏も本格的プログラムに取り入れるかという始末。
「Hobbyよりそれ以上、レパートリーはポップだけではなく、本格的なジャズもこなします」と、これはコーチの話。 |
ボーディ・ミラー、インタビュー
- 1.92秒の大差で勝利、今日のレースは?
B.M-1本目は出来る限り上位を狙って正確に、これはほかの選手より内側のラインをとることでレースをやりました。でもゴール手前の旗門ははっとした瞬間でした。2本目はコースも荒れたけれど多少のリスクもかけたつもりです。
- レースにおいては全てか無か、リスクは常時念頭におくことなのですか?
B.M-山は我々に厳しい試練を与える、ただ1つの旗門エラーだってそれでもうアウトかもしれない。それでも最大のリスクをかける。 しかし、無条件下でリスクはかけられない。常に戦術も変えなければならないし、焦点を持続けなければならいと思ってやっています。
- 昨日のGSは大失敗、そして今日はSL勝利、切り替えることそれは簡単なことですか?
B.M- 反省、分析は充分にやりました。自分の問題はバランスで悩みでもあります。先シーズンはそれで追い抜かれたレースがたくさんありました。自分はもともとオールランダーでワールドカップは5年目、全種目出場していました。そんな中で各種目のリスクの限界というものも学ばなければならないと思ってきました。SLは目下はベストな種目ですが、GSについてはその限界というものが解らない。SGは全くわからない。Val
d'Isereでは転倒もした。今季前夏、秋とトレーニングが出来なかったこともあります。
- オールランダーということで、WengenのDH出場は?
B.M- DHは難しいし、トミー・モーのようには経験も少ないのでまだ無理だと思っています。
- 総合のウイナーという目的は?
B.M- 目下はありません。
- ショーマンといわれますが?
B.M- こけたとき大袈裟にやったからかなぁ(クラニスカ・ゴラ)。痛いのを我慢してやって見せたんですよ。
- ファーストネームのBodeとは失礼ですが正確な名前?
B.M- 僕のセカンドの名前は普通のSamuel/サムエルといいます。でもパスポートはBodeなのでそう呼ばれているわけです。
[Kiyoko Hata, Basel] |
★コラム★ 鈴木まさる
ワールドカップスキー男子スラロームも半分のスケジュールを消化して残るはウエンゲン、キッツビューエル、シュラドミングの3試合のみになりました。期待したほどの成績が日本チームから生まれないのは、シーズン初めに足の故障で出遅れた皆川選手、昨シーズン前半に見事なカムバックを見せてくれた木村選手がスランプに落ちいってしまっているためなんですが、オリンピックまで後残すところ1か月半あまり、2002年最初のアーデルボーデンには多少以上の期待をしていたのですが、結果は”ああ、またもや肩透かし”。
皆川選手にインタビューをしていてつくずく思うんですが、日本風の変に穿ったどちらかと言うと時代後れなアマチュアリズム感覚が残っていたついこれまでの選手と比べて、プロ意識を表面にしっかりと出しますね。良し悪しは別として現実的にブランテージ風アマチュアスポーツと言うのは殆ど無くなりましたからね。それはそれで良いと思います。アマチュアと言ってもどこかの会社がスポンサーになって何処何処の所属がないとスポーツに打ち込めないわけですから、結果的にはプロと50歩100歩です。こちらの選手は税関吏とか警察官、国家公務員が多いです。トンバもカラビニエールでした。
プロ意識を持って”絶対優勝”宣言したからには実行して欲しいですよね。正直なところ。
10年以上もワールドカップアルペンスキーを影で根気よくサポートし続けてきたFUJI-TVも昨年限りで下りました。オリンピックで銀メダルをとった猪谷さんは別として、日本選手ではワールドカップで初めて最高位の2位の成績を残した岡部哲也の頃はテレビ中継もなかったんですから、細々ながらでもテレビのカバーがある内に木村選手の3位入賞も追いこして”絶対優勝”実現して欲しいですね。
エース、レジーヌ キャバニューを事故死で失った反動でか、今年やけに調子の上がっている男女フランスチームですが、先週のマリボールでロール
ペックニオを0,08秒差で下して女子スラローム4連勝を果たしたスエーデンのアニヤ・ペルションのスキーに関して、女子チーム監督がこんな事を言ってました。
モダンスキー(ショートカービング技術を評して)とは何かと言えば、 ”スキーにイニシアティブをとらせる”と言う事。両スキーにしっかりと乗って、バランスがとれていれば今までのようなアンジュレーション(角付け)はもう必要無く、スキー自体が勝手にラインを走ってくれ、ターンの入り口もターンの後半も同じように最大限のスピードで短いターンを可能にしてくれる。
と言うことは、スキーを思いきり良くライン上に送り込んで、タイミング良く次のターンにつなぎ込んでやるだけ。但し、条件としてそれができるという自己信頼と、それを実行する堅い信念が不可欠だが。。。。。そして、ペルションはそれを誰よりも厚かましく敢行している。
アーデルボーデンで2位に2秒近くの大差を付けて今季スラロームで2勝目をあげた”オール・オア・ナッシング”スタイルのボーディ・ミラーも全く同じで、モダンスキーを厚かましく実行している選手ですね。
皆川選手は、この2戦ほど1本目で押さえ過ぎたのが裏目に出て2本目のミスが命取りになっているレース展開ですが、前述のボーディ・ミラーは ”1本目ラップをとると殆どの選手がプレッシャーを感じると言うけど、僕はその方が逆に気分的にいいんだ。例えば反対に僕が1本目4位だったとしたら、順位を上げるためには、もっとそれ以上のリスクをとらなきゃならないからね。”
今回のアーデルボーデンの失敗は相当悔しかったと見えて、プレスへの応対もそこそこだった皆川選手、これを反動にウエンゲンで男をあげて欲しいものです。 |
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