ALPINE SKI WORLD CUP 2000/2001
志賀高原・男子大回転  Men's Giant Slalom. 15,Feb,2001
志賀高原・男子大回転 1st/ Hermann Maier(AUT) 2nd/ Marco Buechel(LIE)
3rd/ Benjamin Raich(AUT) Shiga-Kogen Men's GS. Podium

 オリンピックから3年、志賀高原にワールドカップがやってきた。ワールドカップとしては4年ぶりの開催だ。男子の大回転と回転(2レース)が開催される。初日の2月15日は大回転が行なわれた。
 サン・アントン世界選手権の後、選手たちは12日と13日に日本入りしたが、ヘルマン・マイヤーだけは前日の14日に日本入りした。そのヘルマンが1、2本ともベストタイムをマークし楽勝した。

 この日の志賀高原は前日までの悪天候が嘘のように晴れ上がり絶好のコースコンデション。コースは氷のように堅く、サン・アントンのコースに比べると正にこれぞ本物のコース整備。午前10時、ゼッケン1番でスタートしたヘルマン・マイヤーはサン・アントンでのプレッシャーから解放されたか、長旅の疲れも見せずに快調に飛ばした。彼のタイム、1分22秒21を誰も抜くことが出来ずに1本目は終了した。2位にはフィンランドのサミ・ウォティラ、3位にビンセント・ミレ(FRA)、現在大回転総合トップのミハエル・フォン・グリュニゲン(SUI)は2秒66遅れの13位とつまずいた。彼らしからぬ不安定な滑りで、とくに後半の急斜面の連続では、何度もターンが乱れタイムをロスした。なにやら波乱の予感。日本から出場した岡田利修(早稲田大学)と生田康宏(日本大学)はともに2本目には進めなかった。

 午後1時から2本目が始まった。幾分気温は上がったがコース状況は安定している。これだとフリップ30でも上位の選手にあまり不利はない。見所は最後の急斜面の入り口で、ここで多くのトップ選手がずり落ち、タイムをロスして後退した。1本目6位で25番目に滑ったマルコ・ビュシェル(LIE)がトップのタイムで後続を待つ。だが最後のヘルマン・マイヤーの完璧な滑りの前に初優勝を上げることは出来なかった。2位には1本目5位のベンジャミン・ライヒ(AUT)が入った。スラロームに出場しないマイヤーは表彰式の後あたふたと日本を後にした。アメリカで3日間の休養の後、スノー・ベイシン(ソルトレーク・シティ)でのプレオリンピック滑降に臨む。

 大回転のタイトル争いはフォン・グリュニゲンが8位と後退したためその差40ポイントと縮まった。フォン・グリュニゲン562ポイント、マイヤー522ポイント。タイトル争いは最終戦のオーレ(SWE)で決着が付く。

1位、ヘルマン・マイヤー
「サン・アントンではメディアが多く大変なプレッシャーがあった。キッツビューエルでは取り巻く環境が悪くちょっとナーバスになったが志賀高原に来てほっとした。くるかどうか大変に迷ったがGSのタイトルをとりたくて決心した。一瞬のスケジュールが可能になったのも決心した理由だ。総合タイトルに関しては問題はない。
 1本目では、上部と中間ではとても良い滑りが出来た。下部は悪くはなかったが斜面状況に最も適した滑りではなかったと思う。2本目も上部と中間はとても良い滑りだった。2位との差が開いていたので下部はなにが何でもという滑りはしなかった。日本での勝利は3年前のオリンピック以来だからいい気分だ。素晴らしいレースが出来て良かった」

2位、マルコ・ビュシェル

「このコースは長くスタミナを消耗した。GSに必要な要素を全て兼ね備えたタフなコースだった。今日のヘルマンは凄く早かったので追いつけなかった。1本目にミスがあったのでマイヤーとのタイム差になってしまった」

3位、ベンジャミン・ライヒ

「GSとSLの両種目を両立できるのは、カービングスキーが主力になって技術的にそれほど差がないからだ。両種目に出るのは自分にとってメリットだと思っている」