FIS ALPINE WORLD SKI CHAMPIONSHIPS - Åre 2007

08,02,2007 Men's Super Combined
2007年2月8日、男子・スーパー・コンビネーション

またまた番狂わせ、ダニエル・アルブレヒト(SUI)、メジャー初優勝

Men's Super Combined, Podium, (L-R) 2nd / Raich, 1st / Albrecht, 3rd / Berthod
1st Daniel Albrecht (SUI) - Downhill 1st Daniel Albrecht (SUI) - Slalom
2nd Benjamin Raich (AUT) - Downhill 2nd Bemjamin Raich (AUT) - Slalom
3rd Marc Berthod (SUI) - Downhill 3rd Marc Berthod (SUI) - Slalom
36位 佐々木明(グローバル・エクステンドスキークラブ)


 世界選手権には魔物が棲んでいる。スーパーGに続いてスーパー・コンビでもダークホースが優勝した。スイスの新鋭、ダニエル・アルブレヒト(23歳)がメジャー初の優勝を飾った。

 2月9日、男子スーパー・コンビネーション。滑降と1ラン・スラロームを1日で行ない、合計タイムで勝敗を争うレースで、ワールドカップではすでに行なわれているが、世界選手権では初めて採用されたレースである。従来は滑降とスラローム(2本)を別々の日に行ない勝敗を決めていた。

 1本目の滑降。スタート:1152m、ゴール:396m、標高差:756m、コース全長:2880m、ゲート数:34、コースセッターはH・シュマルツル(ITA)。12時30分スタート、天候は快晴、気温は-16℃。69人がスタートして54人がゴールした。

 トップに立ったのはアメリカの韋駄天、ボーディ・ミラー(29歳)、1分36秒64。0秒20遅れの2番手にノルウェーのオールラウンダー、アクセル・ルンド・スヴィンダル(24歳)が付け、3位にオーストリアのコンビ野郎、ミヒャエル・ワルヒホッファー(31歳)が0秒53遅れで付けた。優勝したダニエル・アルブレヒトは1秒02遅れの11位だった。

 2本目のスラローム。標高差219mに60本のゲートがセットされた。セッターはオーストリアのコーチ、R・グシュトライン。スタートは午後4時。気温は-17℃。

 前半の滑降で11位に付けていたダニエル・アルブレヒトが後半のスラロームはライヒに次ぐ2位のタイムながら、逆転の10人ごぼう抜きでメジャーイベントの初優勝を飾った。ワールドカップでもお立ち台の経験はない。これまでの最高成績は'05年のウェンゲン(SUI)でのコンビ5位、今季はビーバー・クリーク(USA)のスラロームで4位、ウェンゲンのスーパー・コンビで5位に入っている。昨年のトリノ・オリンピックではコンビで4位。これらの実績から見るとあながちフロックとは言えないかも知れない。

 アルブレヒトは1983年5月25日、スイス・ヴァレィ州のフィーシュ生まれ。 2003年、セレ・シェバリエ(FRA)で行なわれたジュニア世界選手権のコンビ、滑降、大回転の3種目で優勝、スラロームで2位に入っている。ワールドカップ参戦はこのシーズンから。

 「滑降はうまく出来たので今日はマーク(ベルト)には負けまいと思っていた。スラロームで失敗さえしなければ上部にいけるという自信もあったが、スビンダルあたりが勝つのではないかと思っていたから自分でも驚いている。218cmのスキーから短時間で短い板に変わるので切り替えが必要だった。雪質はアグレッシブだった。しかし、自分たちはそんな状況でレースをやってきたから苦にはならなかった」。

 優勝候補の筆頭に上げられていたベンジャミン・ライヒ(28歳)だったが、滑降でアルブレヒトの後の12位、スラロームではベストタイムをマークしたが8/100秒だけアルブレヒトに及ばなかった。

 「ダニ(アルブレヒト)には8/100秒差で破れた。滑降の出来がそれほど悪かったとは思わない。何よりも良いスラロームが出来たことで不服はないよ。いい先駆けが出来た」。

 3位にアルブレヒトのチームメイト、アーデルボーデン(SUI)のスラロームで初優勝を挙げているマーク・ベルトー(23歳)が0秒24差で食い込んだ。

 「今日はスラロームでゴール出来てそれだけで嬉しかった。ダニはよくやったよ。我々はジュニア世界選でも争ったが、もう9年間も一緒にやっているいい仲間、でもレースは別だよ」。


 スイスは4位にディディエ・デファーゴ(29歳)、8位にシルバン・ツルブリッゲン(25歳)が入り、この日はスイスデーになった。

 前半の滑降でトップに立っていたボーディ・ミラーはスラロームで20位と振るわず、6位に後退した。日本チームからただ一人出場した佐々木明(グローバル・エクステンドスキークラブ)は滑降50位、スラロームはゴール目前で失敗、登り直してゴールはしたが36位でトータル36位に終わった。
Men's Super Combined, Result
Rank Name YoB Nation Total Skis
1 ALBRECHT Daniel 1983 SUI 2:28.99 Atomic
2 RAICH Benjamin 1978 AUT 2:29.07 Atomic
3 BERTHOD Marc 1983 SUI 2:29.23 Atomic
4 DEFAGO Didier 1977 SUI 2:29.50 Rossignol
5 SVINDAL Aksel Lund 1982 NOR 2:29.59 Atomic
6 MILLER Bode 1977 USA 2:29.97 Head
7 BAUMANN Romed 1986 AUT 2:29.98 Fischer
8 ZURBRIGGEN Silvan 1981 SUI 2:30.01 Rossignol
9 NYMAN Steven 1982 USA 2:30.18 Fischer
10 BANK Ondrej 1980 CZE 2:30.21 Elan
11 MATT Mario 1979 AUT 2:30.34 Fischer
12 KOSTELIC Ivica 1979 CRO 2:30.39 Salomon
13 FILL Peter 1982 ITA 2:30.40 Dynastar
14 GRANGE Jean-Baptiste 1984 FRA 2:30.58 Rossignol
15 MYHRE Lars Elton 1984 NOR 2:30.59 Rossignol
16 SCHOENFELDER Rainer 1977 AUT 2:30.60 Fischer
17 BOURQUE Francois 1984 CAN 2:31.43 Salomon
18 STAUDACHER Patrick 1980 ITA 2:31.54 Head
19 SEMPLE Ryan 1982 CAN 2:32.17 .
20 LANNING Thomas (tj) 1984 USA 2:32.47 Nordica
21 JERMAN Andrej 1978 SLO 2:32.53 Stoeckli
22 JANYK Michael 1982 CAN 2:32.69 Rossignol
23 THEAUX Adrien 1984 FRA 2:33.44 Rossignol
24 TREJBAL Filip 1985 CZE 2:33.64 Dynastar
25 BAXTER Noel 1981 GBR 2:33.81 Fischer
26 ZAHROBSKY Petr 1980 CZE 2:35.44 Head
27 HEIMSCHILD Ivan 1980 SVK 2:35.75 Head
28 VIDOSA Roger 1984 AND 2:36.47 Rossignol
29 RAINER Niklas 1983 SWE 2:37.15 Fischer
30 KONOVALOV Anton 1985 RUS 2:37.76 Fischer
31 RATKIC Ivan 1986 CRO 2:38.31 Atomic
32 KUCERA John 1984 CAN 2:38.53 Atomic
33 CHAADAYEV Alexey 1986 RUS 2:40.23 .
34 ZAGORSKI Wojciech 1985 POL 2:40.67 .
35 ANGUITA Cristian 1984 CHI 2:41.81 .
36 SASAKI Akira 1981 JPN 2:43.20 Blizzard

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