FIS ALPINE WORLD SKI CHAMPIONSHIPS BORMIO 2005
Men's Slalom, 12,Feb,2005. Bormio - Stelbio
ベンジャミン・ライヒ(AUT)、2個目の金。佐々木、皆川、2本目でアウト
男子回転、2月12日、ボルミオ - ステルビオ・コース
Men's Slalom, Podium. (L-R) 2nd/ Rainer Schoenferder, 1st/ Benjamin Raich, 3rd/ Giorgio Rocca
1st / Benjamin Raich (AUT)
2nd / Rainer Schoenferder (AUT)
3rd / Giorgio Rocca (ITA)
18位 湯浅直樹(北海道東海大) Manfred Planger (AUT) DNF-2nd Run

 いよいよ世界選手権も男子個人戦の最終種目。男子スラロームである。標高差219m。1、2本とも61のゲートがセットされた。天候は曇り、気温は+2℃。エントリーは149名。この厳しいレースに一体何人が残れるのか。日本からは佐々木明(ガーラ湯沢)、皆川賢太郎(アルビレックス新潟)、湯浅直樹(北海道東海大)、岡田利修(天山リゾート)の4人がエントリーしている。

 午前10時から始まった1本目、ベストタイムをマークしたのは今大会、金(コンビ)、銀(大回転)、銅(スーパーG)の3個のメダルを手中にしている2番スタートのベンジャミン・ライヒ(AUT)、52秒02。2位に1番スタートのマンフレッド・プランガー(AUT)、0秒12遅れ。3位にご当地ジョルジオ・ロッカ(ITA)、0秒20遅れ。4位にライナー・シェンフェルダー(AUT)とボーディ・ミラー(USA)の二人が0秒74遅れの同タイムで付けている。
 15番でスタートした佐々木明は1秒11遅れの9位。25番スタートの皆川賢太郎は1秒53遅れの14位、41番スタートの湯浅直樹は2秒84遅れの25位に付けている。57番スタートの岡田利修は4秒57遅れの39位だった。

 気温が高くコースはすぐに悪化した。5番スタートのイヴィツァ・コステリッチ(CRO)、6番のマリオ・マット(AUT)、7番のカレ・パランダー(FIN)が連続してコースアウトした。コース整備がなっていないと、コステリッチとパランダーは烈火のごとく怒っている。パランダーとフィンランドチームはコースアウト後、即座にO・Kに抗議したらしいが、受け入れられる分けもない。
 1本目トップのベンジャミン・ライヒは「こんな状態だと、2本目30番目に滑る自分までコースが保たれるかどうか疑問だ」と語っている。

 2本目は午後1時30分にスタート。トップ30人のうち11人がコースアウトするという荒れたレースになった。1本目2位だったマンフレッド・プランガー、4位タイだったボーディ・ミラー。そして9位だった佐々木明、14位だった皆川賢太郎も・・・・・。2003年大会と同じく二人ともコースアウト。ボーディ・ミラーは金メダルかコースアウトかという過激なレースで今大会を終えた。

 上位陣がソフトで荒れたコースに苦戦する中、1本目トップだったベンジャミン・ライヒが自分のペースを守り、ビハインドを守りきって今大会2個目の金メダルを獲得した。金2個、銀1個、銅1個。最高の世界選手権だった。
 「1本目、病み上がりで疲れ切っていたし、自分のラップがどれだけ持続するかとレースを見ていたが大物が次々にアウトする中、ああ、上手く出来たんだとモチベーションを持ち直し、2本目はフルにリスクをかけることを決めた。この金は期待していなかったので喜んでいます。世界選手権に出るからには体調を整えることを考えたが、病気になってしまい4つ目のメダルなんて本当は驚き。しかし、明日チーム戦で5つめのメダルを狙います。これは重大です。ライナーは親友ですが、レースでは自分には一番危険な男です。
 ワールドカップのこれからの作戦はスピード系でどれだけミラーに迫ることが出来るか、目下彼を追う立場ですが、このプレッシャーはありません」。

 2位には1本目4位のライナー・シェンフェルダー、ビッグイベント初のメダルである。
 「初めての世界選手権のメダル、でもこれが取れなかったら自分にとっては悲劇ですよ。今日のレースは視界もいいとは言えなかったし、2年前にここのスラロームで7位だったが、そのとき同様に前半は難しいピステだった。それに3番スタートでも穴がすでにできていた。2本目はリスクをかけそれが成功した。やはり、スラロームでメダルが取れて嬉しい。祝杯コンサートはレンツエルハイドの最終戦でやります」。
 
 3位に、前回サン・モリッツ大会で銅メダルのジョルジオ・ロッカが2度目の銅メダル。コンビに次ぐ今大会2個目の銅メダルである。
 「雪は柔らかかった。世界選手権はこれでいいのかとも感じます。 1本目は悪くなかったとはいえ、2本目の出だしでエラー、タイムロスは大きかったので後半は必死のレースだった。しかし、この3位は真実うれしいことです。すでにコンビで銅メダルを取っていたので今日のプレッシャーはなかった。自分の家はここから約60kmのリビーニョ、たくさんの応援を身近に持っていることは強みです」。

 日本勢は湯浅直樹が18位、岡田利修が23位。二人とも初めてのビッグイベントで記録を残した。
 湯浅直樹のコメント
 「1本目自分の滑りには怒りを感じてゴールで雪を叩きました。2本目はリラックス出来なくて自分の思うような滑りは出来なかったんですが、これまでの失敗から、「どうしてもゴールするんだ」を念頭に走りました。これまで、張り切りすぎて失ったものがなんだかやっと分かったのかも知れません。ワールドカップで21番、今日は18番になれて少しづつ分かってきたのかな」。

佐々木明(ガーラ湯沢) DNF-2nd run 皆川賢太郎(アルビレックス新潟) DNF-2nd run 23rd 岡田利修(天山リゾート)

Men's Slalom, Result
Rank Bib Name  Nat. 1st Run 2nd Run Total Time Diff.
1 2 Benjamin RAICH AUT 52.02 49.32 1:41.34 0.00
2 3 Rainer SCHOENFELDER AUT 52.76 48.82 1:41.58 0.24
3 4 Giorgio ROCCA ITA 52.22 49.86 1:42.08 0.74
4 12 Markus LARSSON SWE 52.99 49.49 1:42.48 1.14
5 17 Andre MYHRER SWE 53.33 49.39 1:42.72 1.38
6 10 Thomas GRANDI CAN 53.02 49.74 1:42.76 1.42
7 8 Silvan ZURBRIGGEN SUI 53.17 49.64 1:42.81 1.47
8 21 Mitja DRAGSIC SLO 53.33 49.91 1:43.24 1.90
9 24 Patrick BIGGS CAN 54.59 48.79 1:43.38 2.04
10 35 Stephane TISSOT FRA 54.33 49.14 1:43.47 2.13
11 28 Michael JANYK CAN 54.32 49.31 1:43.63 2.29
12 31 Aksel Lund SVINDAL NOR 54.12 49.65 1:43.77 2.43
13 48 Jouni  KAITALA FIN 54.58 49.29 1:43.87 2.53
14 32 Kjetil Andre AAMODT NOR 55.17 48.89 1:44.06 2.72
15 38 Mitja VALENCIC SUI 55.13 49.43 1:44.56 3.22
16 45 Alain BAXTER GBR 55.35 49.32 1:44.67 3.33
17 42 Filip TREJBAL CZE 54.97 49.82 1:44.79 3.45
18 41 Naoki YUASA JPN 54.86 49.94 1:44.80 3.46
19 22 Felix NEUREUTHER GER 53.64 51.78 1:45.42 4.08

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