FIS Alpine World Ski Championships St.Moritz 2003
2月9日 Downhill WOMEN メラニー・タージェオン(CAN)、初ゴールド
Winner, Melanie Turgeon(CAN) / Finish Line
1st/ Melanie Turgeon(CAN) Melanie Turgeon, Podium
2nd tie/Corinne Rey Bellet(SUI) 2nd tie/Alexandra Meissnitzer(AUT)

 大会第9日目、女子滑降は快晴のエンガディーナ・コースで行なわれた。
 優勝したのはメラニー・タージェオン(CAN)、2位にはアレキサンドル・マイスニッツァー(AUT)とコリーヌ・レイ・ベレ(SUI)が同着で入った。

 17,000人の観衆の前で地元スイスのコリーヌ・レイ・ベレが1着でゴールしたとき、サン・モリッツの巨大スタンドは地震のように揺れた。28番のメラニー・タージェオン(CAN)が0.11秒だけ抜いてトップに躍り出たとき観衆の歓声はため息に変わったが、やがてメラニーへの賞賛に変わった。31番でスタートしたアレキサンドル・マイスニッツァー(AUT)が途中のスプリット・タイムでタージェオンに並んだとき、スタンドはどよめいたが、マイスニッツァーはタージェオンを抜くことが出来ずにレイ・ベレと同じ2位タイに落ち着いた。

 メラニー・タージェオンは2000年のインスブルック(AUT)のスーパーGでワールドカップ1勝を上げているが、オリンピック、世界選手権では表彰台に上がったことはない。カナダの世界選手権金メダルは、1993年盛岡・雫石世界選手権でケート・ペースが滑降で金メダルを獲得しているがそれ以来ということになる。
 タージェオンは'94年ジュニアで好成績を上げワールドカップへ、進行は順調だったがケガもしたし、カナダチームの編成も変わって、初勝利は2001年インスブルック(AUT)のスーパーG。その後4回表彰台に立ったが金メダルはこれが初めて。

 マイスニッツァーは1999年、ヴェイル(USA)世界選手権で大回転とスーパーGで金メダルを獲得して以来の表彰台である。このシーズンはワールドカップでも総合優勝を達成したが、翌2000シーズンの当初、レーク・ルイーズ(CAN)の滑降で怪我をして長いリハビリ生活を余儀なくされた。2002シーズンから復帰したが思うように成績は上がらず、今季は最初から上位に食い込んではいたが未勝利で迎えた世界選手権であった。

 コリーヌ・レイ・ベレは12年選手としてスイス女子チームを引っ張ってきた。ワールドカップでは5勝(DH-3、SG-2)を上げているがオリンピック、世界選手権では先のソルトレーク五輪での大回転での5位、前回世界選手権サン・アントンの大回転とコンビで4位になっているが、メダルはこれが初めて。去年の8月に結婚して名字がスタイガーに変わったがレースはまだ元の名前で出ている。この2位で、遅すぎたがスイスのアイドルになった。

1位 メラニー・タージェオン(CAN)
 「こんなに良いレースが出来たのは初めてです。それが金メダルでとても感激しています。10年前の盛岡でケイト・ペースが滑降で金メダルを獲得してこれを機会にカナダは大仕事を開始しました。私自身ジュニァ時代から激しいトレーニングを受けて、その頃にはジュニアのメダルを6個取ったのですが、やはり大人のメダルは素晴らしいと思います。今日はいいコースでしたからワールドカップよりもやさしかった感じです。勿論、マテリアルの選考も影響しています。サービスマンは2台のスキーを準備してスタート20番まで待ってスキーを選んでくれました。彼の選択は正しかった」。
2位 アレキサンドラ・マイスニッツァー(AUT)
 「べイル(USA)世界選手権後、膝の障害に左右され、私自身は調子がよくありませんでした。今回の目標はスーパーGのメダルでしたが、でもこれは駄目でしたからもうダウンヒルしかないとは思いました。私はメダルの候補ではなかったし、まさか銀メダルとは自分でも意外で、これは金の価値があると思います。何のプレッシャーもなくて、また、スタート番号もよかったでからでしょうね」。
2位 コリーヌ・レイ・ベレ(SUI)
 「長年かかって初のメダルを獲得出来てほっとしています。この素晴らしい大観衆の熱意や夫の支援を得て自国開催の世界選手権ではベストを尽くしたレースをやろうという決意はありました。今季の成績不振とかメディアの皆さんには悪評も受けていますがそれは放り出しておきました。そしてレースに専念すると決めたんです。マテリアルを変えたことは新しいモチベーションを生みました。よく支持してくれたディナスターには感謝しています。次の世界選手権?今は分かりません。この感激を噛みしめて春になったら今後のことを考えたいと思います」。

Downhill WOMEN Result. 09,02,2003
Rank Name Nat. Time
 1 TURGEON Melanie  CAN   1:34.30
 2 REY BELLET Corinne  SUI   1:34.41
 2 MEISSNITZER Alexandra  AUT   1:34.41
 4 OBERMOSER Brigitte  AUT   1:34.57
 5 GOETSCHL Renate  AUT   1:34.65
 6 MENDES Jonna  USA   1:34.82
 7 MONTILLET Carole  FRA   1:34.87
 8 SPONRING Christine  AUT   1:34.97
 9 KOSTNER Isolde  ITA   1:34.98
 10 DUMERMUTH Monika  SUI   1:35.02
 11 BERTHOD Sylviane  SUI   1:35.03
 12 DORFMEISTER Michaela  AUT   1:35.09
 13 CECCARELLI Daniela  ITA   1:35.10
 14 GERG Hilde  GER   1:35.16
 14 SUCHET Melanie  FRA   1:35.16
 16 HAEUSL Regina  GER   1:35.21
 17 RIESCH Maria  GER   1:35.29
 18 BRYDON Emily  CAN   1:35.32
 19 CLARK Kirsten L  USA   1:35.44
 20 PUTZER Karen  ITA   1:35.52
 21 HARGIN Janette  SWE   1:35.56
 22 BORGHI Catherine  SUI   1:35.58
 23 LUDLOW Libby  USA   1:35.81
 24 VANDERBEEK Kelly  CAN   1:35.96
 25 HUBER Isabelle  GER   1:36.03
 25 LINDELL-VIKARBY Jessica  SWE   1:36.03
 27 SIMARD Genevieve  CAN   1:36.04
 28 RUIZ CASTILLO Carolina  SPA   1:36.07
 29 JACQUEMOD Ingrid  FRA   1:36.25
 30 LALIVE Caroline  USA   1:36.43

Downhill WOMEN Official Result