
コルビリア・コース、男子スタート地点
左・男子コース、右・女子コース、ゴール付近
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アルペンスキー世界選手権大会が2月1日から2月16日まで、世界有数の景勝地、スイスのサン・モリッツで開催される。
サン・モリッツは1934年に世界選手権、1948年に冬季オリンピック、さらに1974年に世界選手権を開催している。今回は4回目となるビッグ・イベントの開催である。
コースは男女別々に用意されているがゴールは全種目一つ。男子滑降のスタート標高2840m、ゴール2040m。
観客の足の便を考えると前回のサン・アントン(AUT)にははるかに及ばない数字になるだろうが、質のある大会開催というのが組織委員会のモットーで、観客席からはスタートからゴールまで全コースをみることが出来るというのが特色である。
ベルンハルト・ルッシ(SUI)の22回目のコース設計は名称「コルビリァ」、上部100-200mで100%、すなわち45度の急斜面。選手たちはスタート直後の0から時速130kmへ7秒で到達するキロメーターランセなみのコースだ。この急斜面は岩壁を削り取るという簡単ではない工事で作られ、事故も多く上部コース担当者は眼球をひとつ失った。地元民パウリ・アッコーラは自社の削岩機を操作して工事に参加した。本人はキャリア最後のスタートを夢見たが今季膝のケガで観客に留まった。
上部の速度を、800m地点のハーフパイプ・カーブで40%近くを失うがここでの旗門と速度のロスを最小に留めることが大切だとコーチの分析。
下部の大ジャンプは名称ロミンガージャンプ(第二次世界戦後の大会でチャンピオンとなったルーディ・ロミンガーはこの地点で古いスキーリフトの事故で死亡)は50−70mの大ジャンプ。ここまでの背景はすべて青空。
ゴール前の急斜面はレルヒエェンジャンプ(カラマツジャンプ)と呼ばれ、全コース中たった2本のカラマツの木があるために付けられた名前である。
昨年のワールドカップDHで優勝したステファン・エバハルター(AUT)の感想は「いいコースだが特別な難しさとかいうものは感じられなかった」。
女子滑降コースはキロメーターランセの下から始まり男子とはパラレルに走るが、起伏は多くカーブは一筋縄ではいかない。既にワールドカップはSGも含めて2000年から8回開催されているが、現ワールドカップ女子総合トップのヤニツァ・コステリッチ(CRO)の転倒による右膝の大破損をはじめ、多くの女子選手はこの難コースでケガをしてキャリア終了を余儀なくされた。ペルニラ・ヴィーベリ(SWE)など、スピード種目経験の多い選手も倒れたが、世界選手権大会ということで、初めて出場する選手たちにとっては難しいコースであるのは確実である。
組織委員会事故対策担当はこれらの経験をふまえて万全を期す準備対策で日夜奮闘している。 |