"AUDI" FIS ALPINE SKI WORLD CUP 2005/06
Adelboden(SUI), Men's 4th Slalom, 08,Jan,2006
ジョルジオ・ロッカ(ITA)、破竹の4連勝、佐々木明(ガーラ湯沢)・2本目・DNF
2006年1月8日、アーデルボーデン(SUI)、男子回転・第4戦

Adelboden(SUI) Men's Slalom Poduim, (L-R) 2nd/Ligety(USA), 1st/Rocca(ITA), 3rd/Raich(AUT)
1st / Giorgio Rocca (ITA)
2nd / Ted Ligety (USA) 3rd / Benjamin Raich (AUT)

 男子回転・第4戦は1月8日、スイスのアーデルボーデンで行なわれ、今季絶好調のジョルジオ・ロッカ(ITA)が開幕以来のスラローム・4連勝を決めた。優勝タイムは1分39秒14。2位に今季急上昇中のテッド・リゲティ(USA)、3位にベンジャミン・ライヒ(AUT)が入った。

 1本目にベストタイムを奪ったロッカは2本目も危なげなく逃げ切った。今のロッカを止められるのはいない。

 2位に入ったテッド・リゲティは1本目、ロッカに次ぐ2位のタイム。今季のスラロームはビーバー・クリーク(USA)で3位、マドンナ・ディ・カンピリオ(ITA)で6位、クラニスカ・ゴラ(SLO)で3位、そして今日キャリア初めての2位に入った。1、2本目とも揃えてくるところは今までのアメリカ選手にはないタイプだ。ボーディ・ミラーより上の逸材だとはアメリカチームコーチの評価である。1984年生まれの21歳。今季は新人が男女ともに上位に食い込んできている。

 2002年ソルトレーク・オリンピックの覇者、ジャン・ピエール・ヴィダル(FRA)が2本目2位のタイムで1本目の8位からトータル4位に上昇した。今季限りでの引退を表明しているが、今季の調子をみるにまだ続けそうな気配もある。2本目のベストタイムはスイスのダニエル・アルブレヒト(22歳)。1本目の26位から12位にランクアップした。

 マンフレッド・プランガー(AUT)、ライナー・シェンフェルダー(AUT)、マリオ・マット(AUT)、トーマス・グランディ(CAN)、ボーディ・ミラー(USA)らのスラローム巧者は皆1本目でコースアウト。

 キリアン・アルブレヒト(AUT)は今季2回目の挑戦で18位に食い込んだ。だが格下で若手のラインフリード・ヘルブスト(11位)やアンドレアス・オミンガー(13位)に破れたために、次ぎに出場のチャンスがあるかどうかは微妙。

佐々木明(ガーラ湯沢) 皆川賢太郎(アルビレックス新潟)

 1本目15番スタート佐々木明(ガーラ湯沢)のゴール前の急斜面の滑りはパーフェクト。観衆の「オゥ!」という歓声が上がるほど速くて、素晴らしい滑りで6位。だが、「本当は今日のスタートを取りやめて医者に行こうかと思ったんです。ベットから立てないほどの腰の痛み、やっと歩いた。2日前にトレーニングで飛んだりしてギクっと痛くなったんです。今朝はドイツのチームドクターが鎮痛剤をくれたので、これが利いて今は治まっています」。
 2本目の佐々木、上部のレースは通常のフルアタックだったが急斜面入り口で転倒、ネットまで飛び込んで動かなくなった。腰痛問題を知る観衆や報道陣は「Oho Nein! なんてこった!」、しかし、やっと立ち上がった佐々木のOKサインにいくらかは静まって拍手を送った。
 「これからインターラーケンの病院へ連れて行き、精密検査治療を受けます。日曜日のウェンゲンには大丈夫」とヘッドコーチのホールリグルは言うが。

 24番スタートの皆川賢太郎(アルビレックス新潟)、「あれ、変だな」と佐々木が呟くような滑りで中間部平坦面でカタハン。
 「なかなかリズムが取れなかったんです。ウェンゲンではちゃんとやります」と賢太郎。

 47番湯浅直樹(北海道東海大)はもっと早めの上部であっさりのカタハン。
 「何だか分からない内に失敗しました。死んでも攻めるそこまでも行けなかったです。ストレスもあったかもしれませんが。昨日はホテルにピアノがあったのでドビッシーを弾きました。ピアノにふれたのは4ヶ月ぶりです。ドビッシーも難しいけど、スラロームはもっと難しい。大先輩たちを間近に学ぶことはたくさんあります。2本目はホテルで観戦します」と1本目失敗した後で湯浅直樹。
 写真はインスペクションをする湯浅直樹と男子ヘッドのゲオルグ・ホールリグル

1位、ジョルジオ・ロッカ
 「1本目のコースは固くて良かった。2本目は30番スタートでは穴も多くあった。アタックは控えめにだが、自分の経験で集中できそれとスラロームへのパッションで勝てたことを喜んでいる。自分には何の秘訣もない、夏もシーズン中もハードな練習を重ねてレースに情熱をかけるのが全てだ。リゲティは独自のスタイルで強烈なアタックをやる、それを成功させる事が出来る。これはSLレースには重要なことだと思う。自国開催のオリンピックは成功させたいし、自分自身全てをかける。ウェンゲンのスーパーコンビのSLは出場する」。

2位、テッド・リゲティ
 「Very happyです。そしてこの2位には本当に驚いています。1本目は急斜面で大ミスをやり2本目ときたら何処でどれだけのタイムロスをやったのか自身でも分からない。この難しいピステでアタックが成功したことを喜ぶべきと思う。ライバルはたくさんいるし、リスクなしにそしてエラーなしにSLは不可能だと思っています。GSにしてもSLでも自分のトレーニングタイムは常時最低、自分のタイプです。ボーディの今の不調については分からない。だが、自分にとっての彼は偉大なチャンプであることは変わりない。コピーして各種目と試してもいいが彼は自身の素晴らしいマイウェイを歩む。故にオリンピックは非常に興味深い。ウェンゲンの滑降には出場します。スーパーコンビが目標で滑降は初めてです。2本のSLがあるので面白い、目標は3つのポディウム、しかしもっと強くならないとだめ」。

3位、ベンジャミン・ライヒ
 「ここ2日間で1位、3位という結果を得られて嬉しく思っています。SLの感覚はやっとはっきりしてきた感じがします。ここずっとレース、多くのインタビューなどで多量エネルギーを使い疲れているのは本当です。ウェンゲンの滑降エントリーはまだ不明、スーパーコンビに出場することは確実で2本のSLを完全にやることこれは当面の目標」。

Adelboden, Men's Slalom, Result
Rank Bib Name Nat. 1st Run 2nd Run Total Time
 1  1 ROCCA Giorgio  ITA   48.94  50.20  1:39.14
 2  9 LIGETY Ted  USA   49.05  50.69  1:39.74
 3  3 RAICH Benjamin  AUT   49.65  50.27  1:39.92
 4  18 VIDAL Jean-Pierre  FRA   50.35  49.86  1:40.21
 5  4 PALANDER Kalle  FIN   49.64  50.81  1:40.45
 6  10 LARSSON Markus  SWE   50.45  50.03  1:40.48
 7  8 MYHRER Andre  SWE   50.03  50.53  1:40.56
 8  29 JANSRUD Kjetil  NOR   50.63  50.44  1:41.07
 9  12 VOGL Alois  GER   50.80  50.36  1:41.16
 10  21 JANYK Michael  CAN   50.59  50.68  1:41.27
 11  27 HERBST Reinfried  AUT   51.12  50.17  1:41.29
 12  45 ALBRECHT Daniel  SUI   52.34  49.32  1:41.66
 13  43 OMMINGER Andreas  AUT   51.19  50.48  1:41.67
 14  23 BOURGEAT Pierrick  FRA   51.44  50.80  1:42.24
 15  22 THALER Patrick  ITA   51.18  51.09  1:42.27
 16  64 BERTHOD Marc  SUI   52.36  49.94  1:42.30
 17  36 KNIGHT Chip  USA   52.07  50.24  1:42.31
 18  33 ALBRECHT Kilian  AUT   52.13  50.55  1:42.68
 19  31 NEUREUTHER Felix  GER   51.63  51.29  1:42.92
 20  40 VAJDIC Bernard  SLO   52.22  50.88  1:43.10
 21  49 VALENCIC Mitja  SLO   51.41  52.05  1:43.46
 22  54 NILSEN Andreas  NOR   52.23  51.32  1:43.55
 23  42 DEVILLE Cristian  ITA   50.75  53.12  1:43.87
 24  72 SCHLOPY Erik  USA   52.55  51.58  1:44.13
 25  38 ROY Jean-Philippe  CAN   52.40  52.00  1:44.40
 26  32 ROTHROCK Tom  USA   51.97  1:05.04  1:57.01

FIS Official Result