"Audi" Alpine Ski World Cup 2004/05
Men's 3rd Slalom, Flachau(AUT), 22,Dec,2004
ジョルジオ・ロッカ(ITA)、逆転で今季初勝利、通算4勝目
フラッハウ(AUT)、回転第3戦、2004年12月22日
ジョルジオ・ロッカ(ITA)、今季初優勝、通算4勝目
1st/ Giorgio Rocca(ITA)
2nd/ Rainer Schoenferder(AUT) 3rd/ Allois Vogl(GER)
10th/ Akira Sasaki(JPN) Flachau M-SL, Podium
4th/ Mitja Dragsic(SLO) 5th/ Mario Matt(AUT)

ワールドカップ初ポイント、24位の岡田利修 1本目24位でゴールしたが片反で失格した湯浅直樹

 男子回転第3戦は12月22日、フラッハウ(AUT)で行なわれ、イタリアのジョルジオ・ロッカが逆転で今季初優勝を挙げた。2位に1本目トップのライナーシェンフェルダー(AUT)、3位にアロイス・フォグル(GER)が入った。

 今年最後のスラローム。快晴、無風、気温−10℃、午前9時30分スタート。コースは異常に堅かった。スタートからゴールまでガチガチのアイスバーン。アイゼンをけり込まなければ立っていられないほどのアイスバーンだった。選手にとっては願ってもないほどのピステに仕上がっていた。トップから最後までほとんど同じ条件でレースが行なわれた。これほどの条件でも選手が滑ると溝が付く。しかしその溝の下も氷だった。

 1本目のベストタイムは6番スタートのライナー・シェンフェルダー(AUT)、47秒17。2位に7番スタートのジョルジオ・ロッカ(ITA)、0.13遅れ。10番スタートの佐々木明(ガーラ湯沢スキークラブ)がゴールした時点で0.48遅れの3位につけたが、21番スタートのアロイス・フォグル(GER)に抜かれ4位に後退した。5位2番スタートのカレ・パランダー(FIN)、6位に29番スタートのミチャ・ドラグシッチ(SLO)と4番スタートのベンジャミン・ライヒ(AUT)、8位に5番スタートのマンフレッド・プランガー(AUT)、9位に1番スタートのマリオ・マット(AUT)、10位に11番スタートのトーマス・グランディ(CAN)。3番スタートのボーディ・ミラー(USA)は急斜面で失敗したがそのままゴール、なんと1本目ゴールした選手の中で最下位で、トップに13秒52遅れの67位と情けない結果に終わった。

 2本目は午後1時30分スタート。コースは日が陰ってますます寒くなった。周辺の小学生を総動員したコースサイドは、黄色い声援で膨れあがっている。15,000人のファンでスタンド及びコースサイドは超満員だ。
 1本目6位のミチャ・ドラグシッチが暫定トップに立ち、喜びを身体全体で表わす。
 5番に付けていたカレ・パランダーはゴールを目前にして失敗、コースアウト。
 1本目4位に付けていた佐々木明は2本目タイムが伸びずに、トータル10位に後退。2本揃えることが出来れば表彰台は確実なのだが、今季はそれが出来ない。とは言ってもまだ3戦しかやっていないが、年明けからのクラシックシリーズに入ると、シャモニー(FRA)、ウェンゲン(SUI)、キッツビューエル(AUT)、シュラドミング(AUT)と怒濤の4連戦、それに続く世界選手権とハードな日程が控えている。どう滑りとコンディションを調整してくるか、どうメンタルな面を調整して来るか。そんな細々した調整など要らない、あるいは”天才”かも知れないが。
 1本目3位のアロイス・フォグルがドラグシッチを抜きトップに立った。10年選手、32歳のフォグルの初めての表彰台が確定した。同年代のマックス・ラウファーのバル・ガルデナ(ITA)での滑降優勝が彼のモチベーションに火を付けた。若手のフェリックス・ノイロイターの活躍もあとを押しただろう。ドイツ男子チームに久しぶりに活気が戻ってきた。

 1本目2位のジョルジオ・ロッカはこの堅いアイスバーンで完全なノーミスの滑りでトップに立ち、最後に滑るライナー・シェンフェルダーを待つ。
 シェンフェルダーの滑りは、勝ちを意識したか堅かった。肩に力が入り、下半身が重かった。これは佐々木にも言えたことだが、本来の溌剌とした滑りが出来ていなかったように見えた。シェンフェルダーはトータルでロッカに0.24秒及ばずに2位と敗退した。
 5位に2本目ベストタイムのマリオ・マット(AUT)、1本目9位からのランクアップである。

 1本目76番スタートで26位に食い込み、初の2本目に進出の岡田利修(天山リゾートスノースポーツクラブ)は2本目タイムを伸ばし24位と初ポイント。ゴール前の棚で見ていた児玉ヘッドコーチの右腕が大きく上がった。
 1本目24位でゴールした湯浅直樹(北海道東海大)は片足反則が発覚して失格。ゴールしたあとで左親指の爪が剥がれていることが分かった。本人曰く、「どこでやったのか覚えていませんがゴールしたら爪がめくれていました」。
 また35番でスタートするはずだった皆川賢太郎は、インスペクションも終えたが手の甲の腫れが酷くてドクターストップ。オーバーエッゲン(AUT)でのトレーニングの際に痛めたもの。「1週間で元に戻ります」とは本人の弁である。

 11、12月のワールドカップ・スラロームで我が日本アルペンは、出場した4人全員がポイントを獲得した。第1戦のビーバー・クリーク(USA)で佐々木と皆川、第2戦のセストリエール(ITA)では佐々木、皆川、湯浅、第3戦のフラッハウでは佐々木、岡田が。今史上最強のチームが出来上がった。児玉修ヘッドコーチの夢の実現も近い。
 12月23日、日本アルペンチームは全員が帰国の途についた。ヨーロッパへ向けて次のチームの出発は1月1日である。

Flachau(AUT), Men's 3rd Slalom, Result
Rank Name Nation Run 1 Run 2 Total Time
 1 ROCCA Giorgio  ITA   47.30  47.56  1:34.86
 2 SCHOENFELDER Rainer  AUT   47.17  47.93  1:35.10
 3 VOGL Alois  GER   47.63  47.54  1:35.17
 4 DRAGSIC Mitja  SLO   47.97  47.39  1:35.36
 5 MATT Mario  AUT   48.03  47.36  1:35.39
 6 RAICH Benjamin  AUT   47.97  48.08  1:36.05
 7 KOSTELIC Ivica  CRO   48.28  47.80  1:36.08
 8 ENGL Kurt  AUT   48.07  48.04  1:36.11
 9 KARLSEN Truls Ove  NOR   48.08  48.21  1:36.29
 10 SASAKI Akira  JPN   47.82  48.48  1:36.30
 11 PRANGER Manfred  AUT   47.99  48.35  1:36.34
 12 GRANDI Thomas  CAN   48.06  48.37  1:36.43
 13 SENONER Lucas  ITA   48.94  47.60  1:36.54
 14 ALBRECHT Daniel  SUI   49.28  47.43  1:36.71
 15 BROLENIUS Johan  SWE   48.18  48.55  1:36.73
 16 SEMPLE Ryan  CAN   49.12  47.71  1:36.83
 17 BERGAMELLI Giancarlo  ITA   48.23  48.62  1:36.85
 18 KOSIR Jure  SLO   49.31  47.55  1:36.86
 19 THALER Patrick  ITA   48.50  48.43  1:36.93
 20 VIDAL Jean-Pierre  FRA   49.25  47.96  1:37.21
 21 BOURGEAT Pierrick  FRA   49.28  47.99  1:37.27
 22 JANYK Michael  CAN   48.67  48.65  1:37.32
 23 STIANSEN Tom  NOR   48.48  48.94  1:37.42
 24 OKADA Rishu  JPN   49.23  48.55  1:37.78
 25 WALCHHOFER Michael  AUT   49.04  48.86  1:37.90
 26 JANSRUD Kjetil  NOR   49.17  48.87  1:38.04
 27 SVINDAL Aksel Lund  NOR   49.28  49.25  1:38.53

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