"Audi" FIS Alpine Ski World Cup 2004-05
Men's 1st Slalom, Beaver Creek, Co (USA), 05,Dec,2004
ベンジャミン・ライヒ(AUT)、スラローム初戦を飾る 
ビーバー・クリーク(USA)男子回転第1戦 2004年12月5日
ベンジャミン・ライヒ(AUT)、会心の勝利、通算ワールドカップ14勝目
1st / Benjamin Raich(AUT)
2nd / Giorgio Rocca(ITA) 3rd / Rajner Schoenferder(AUT)
12位、佐々木明(ガーラ湯沢) 18位、皆川賢太郎(アルビレックス新潟)

 ビーバー・クリーク・シリーズの最後を飾る男子スラローム第1戦は12月5日、アメリカ・コロラド州のビーバー・クリークで行なわれた。今回のシリーズで初めての曇り空、雪降りの中で行なわれた。最終日の日曜日とあって今回一番の観衆でにぎわった。

 スラローム初戦ということもあって、インスペクションはどの選手もきわめて慎重で時間をかけて念入りに行なわれていた。アメリカシリーズは標高が高いせいもあって、どの選手も慎重にならざるを得ない。だが佐々木明だけはいつものように誰よりも早くインスペクションを終えて下りてきた。端から見るとろくにインスペクションを行なっていないかのように見える。これには理由もあるのだが、彼独特のタクティクスとしか言いようがない。もしこれで本当に勝ったならば、他の選手は顔色なしだろう。

 定刻通り午前10時スタート。1本目のベストタイムは3番スタートのライナーシェンフェルダー(AUT)、56秒54。2位に0.11秒遅れでベンジャミン・ライヒ(AUT)。3位にジョルジオ・ロッカ(ITA)が0秒23遅れで付けた。以下マンフレッド・プランガー(AUT)、カレ・パランダー(FIN)の順となったが、ここまではまあ順当と見て良いのだが、なんと6位に56番スタートのアンドレ・ミーラー(SWE)が飛び込んできた。昨年からワールドカップに参加してきた22歳の新人である。

 さて佐々木明だが、滑りに生彩がなくいまいち乗り切れない滑りでトップに2秒45遅れの25位と出遅れた。おまけにゴールの際、くるりと半回転して後ろ向きでゴールした。このハプニングで観客は大いに沸いたが、大いに問題ありだろう。長いこと現場に立っているがこんなシーンは今までに見たことがない。1本目と2本目の間にマネージャーに聞いてみた。「貴方の指示ですか?」、「いいえそんな指示はしていません。上にいたのでそのシーンは見ていませんが、ゴールラインを切ってからだと信じたい」と困惑の色を見せていた。
 ノルアム2連勝で調子を上げて臨んできた皆川賢太郎は、35番スタートで14位と、久しぶりのファイナリストとなり、ようやく彼本来の実力を見せた。

 肝心のボーディ・ミラー(USA)は高速系が良くなったら技術系が駄目になった。昨日の大回転と同じく上部で派手な転倒をしてファンをがっかりさせた。

 優勝したのはーストリアのベテラン、ベンジャミン・ライヒ。2位にジョルジオ・ロッカ、3位にライナーシェンフェルダー。4位カレ・パランダー、5位アンドレ・ミーラー。6位に病み上がりのフェリックス・ノイロイター(GER)が1本目の11位からランクアップ。マンフレッド・プランガーは1本目の4位から7位にランクダウン。8位にスロベニアのアンドレイ・スポルンが1本目の21位から大躍進のランクアップである。9位に復活してきて上位に定着したマリオ・マット(AUT)。1本目30位のステファン・ティソ(FRA)が2本目のベストタイムをたたき出し10位に食い込んだ。

 佐々木明は2本目本来の滑りを取り戻し2本目4番のタイムでトータル12位と、まあまあの位置までランクを上げてきた。皆川賢太郎は順調な滑りに見えたがタイムが伸びず18位とランクを落としてしまった。だがWCSLポイントが付いたのでワールドカップ出場権を得た。

 次回のスラロームは12月13日、セストリエール(ITA)で、1本目午後3時、2本目午後6時15分という変則ナイターで行なわれる。

Beaver Creek, Men's Slalom, Result
Rank Bib Name Nat. Run 1 Run 2 Total Time
1 5 RAICH Benjamin AUT 56.65 54.41 1:51.06
2 6 ROCCA Giorgio ITA 56.77 54.50 1:51.27
3 3 SCHOENFELDER Rainer AUT 56.54 55.01 1:51.55
4 1 PALANDER Kalle FIN 57.18 54.52 1:51.70
5 56 MYHRER Andre SWE 57.52 54.66 1:52.18
6 24 NEUREUTHER Felix GER 58.15 54.04 1:52.19
7 7 PRANGER Manfred AUT 57.01 55.31 1:52.32
8 41 SPORN Andrej SLO 58.75 53.59 1:52.34
9 4 MATT Mario AUT 57.74 54.69 1:52.43
10 44 TISSOT Stephane FRA 59.27 53.22 1:52.49
11 8 MOELGG Manfred ITA 57.77 54.86 1:52.63
12 15 SASAKI Akira JPN 58.99 53.65 1:52.64
13 51 DEVILLE Cristian ITA 58.40 54.26 1:52.66
14 59 ALBRECHT Daniel SUI 59.11 53.60 1:52.71
15 17 BROLENIUS Johan SWE 59.13 53.62 1:52.75
15 37 LIGETY Ted USA 58.47 54.28 1:52.75
17 48 KUNC Mitja SLO ?58.63 54.45 1:53.08
18 35 MINAGAWA Kentaro JPN 58.47 54.65 1:53.12
19 27 LARSSON Markus SWE 57.90 55.27 1:53.17
20 12 ZURBRIGGEN Silvan SUI 58.54 54.65 1:53.19
20 43 HERBST Reinfried AUT 59.20 53.99 1:53.19
22 38 AMIEZ Sebastien FRA 58.72 54.62 1:53.34
23 54 LEINO Jukka? FIN 58.77 54.72 1:53.49
24 21 BERGAMELLI Giancarlo ITA 58.88 54.74 1:53.62
25 55 SEMPLE Ryan CAN 59.03 54.62 1:53.65
26 29 DRAGSIC Mitja SLO 58.97 54.87 1:53.84
27 50 NILSEN Andreas NOR 58.13 58.85 1:56.98

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