PETTERSEN Sigurd (NOR)
28.2.1980, Lillehammer
180cm/ /
Club: SC Rollag og Veggli IL

SKI: Elan
GOGGLES, Helmet: Uvex


World Cup Ranking
2002/74th, 2003/10, 2004/4th, 2005/20th,
World Cup Flying
2003/42th, 2005/9th,
World Championships
2003 Val di Fiemme LH/18. Team/3.
2005 Oberstdorf. LH/10th, NH/14th, Team LH/3rd, Team NH/12th.
Flying World Championships
2004 Planica. 9th, Team/1st.
World Cup - 6 w.
1. LH: Trondheim 03-II, Sapporo 03-II, Kuusamo 04-II, Oberstdorf 04,Garmisch 04,
Bischofshofen 04,
2. LH: Trondheim 03-I, Titisee 03-I, Lillehammer 05,
3. LH: Sapporo 04-II,
4. LH: Kuusamo 03-I, Zakopane 03-I, Engelberg 04-I, Innsbruck 04
5. LH: Bischofshofen 03,
6. LH: Kuusamo 03-II,
7. LH: Zakopane 03-II, Oslo 03, Trondheim 04,
8. LH: Park City 04-I,
FH: Bad Mitternforf 05-I,
9. LH: Zakopane 04-II, Bischofshofen 05,
FH: Planica 05-I,
10. LH: Sapporo 04-I,

 52回ジャンプ週間の覇者ジグルド・ペテルセン(NOR)はちょうど10年前の1994年、先輩エスペン・ブレデセン(Espen.Bredesen)の優勝をテレビでみて大感激、以後ジグルドのアイドルはEspen Bredesen。しかし、少年の夢が実現してしまうなどとは今季初めに誰も予想することはなく、本人はそんなつもりもなくBischofshofenで「自分はやったんだ、なんということをしでかしたんだ」とヘルメットの頭をたたいたのだった。
 その一方ではスポーツ万能で野生的なシグルド少年はサッカーにも興味がありいずれを選ぶかを思案したが、自宅近くのスキーフラィイングの名山、コングスベルグを見つめてジャンプへの道を決意した。教員である両親はジーゲン(Siegen=ドイツ語で勝利)と呼び名をつけ息子の選択を喜び、ひそかに今回の勝利を祈っていた。

 3年前、コーチのミカ・コヨンコスキーはフインランドからノールウェーに転任したが、当時ノルウェーチームのベスト選手はR.・リョケルソイのみ。FISランキングは35番。この難関な業務を果たすためその夏からAチームとBチームを合同するトレーニングを決め、後進ジャンーパーに目を光らせた。低迷するベテランが復帰したその前の先シーズン、無名のシグルドは自国トロンドハイムで初勝利を上げ、同僚のB−E・ロモエレンとともに注目された。

 スキージャンプに来ている多くの女性カメラマンは新進の顔写真を取るのが大事な仕事、この雰囲気に喜んだのかジグルドは3分間もウインクのしっぱなし、その瞬間には舌をペロリ、常時物静かで生真面目なジャンパーを見ている若いカメラ女史たちはこの型破りな新人に仰天した。当人はユーモラスでゲラゲラと笑うのが大好き、チーム仲間とはいつも冗談をたたきあい、楽しくやっているのだそうだ。

 しかし、ジャンプ週間開始、Oberstdorf以後はプロらしくなり記者会見も各国メディアの質問に集中、的確な回答をするようになった。ジャンプ台レコード更新も特技、長身でアプローチのスピードもあがる、踏み切りの脚力もあって大ジャンプ、型はともあれテレマークなしのOberstdorfでは143.5mで優勝し、今季2つ目のレコードを更新した。

 大ジャンプ即フライングヒルとはいかないと本人は言い、来るフライング世界選手権大会はまだ経験も少ないのでと謙遜。コヨンコスキーヘッドコーチは、「彼は自分の知る最大のタレント性をもつ選手」と太鼓判。「ミカは我々にジャンプというものの過程を教え、自信を持つことを与えてくれた。ミカはナビゲーター、我々は指示を正確に守ればいいジャンプができる。これはチームの誰もが同様に思っていることなんだ」と、ペテルセンはコヨンスキーを絶賛する。

 第52回ジャンプ週間の優勝賞金額は62'000ユーロ(約820万円)、副賞ニッサンX−トライルは時価33'000ユーロ(約440万円)、更にノールウェースキー連盟からのご褒美はなんと1Mioクローネ(約1500万円)。

[畠山 喜代子/Kipo Press]