3月21日
片桐全日本アルペンヘッドコーチコメント

 今種目(大小コンビネーション・中斜面・整地)ポイントとなるのは、表現の仕方、構成組み立てで技術的にはあまり差がでてこないように思われます。滑りのコンビネーションをうまく見せた方がアピールしやすいでしょう。競技の世界では、もともとカービングというのはずっと目指していた技術で目新しさは特になく、マテリアルの変化でたくさんの選手がカービングを手に入れたような気がします。ですからこの国際選に選ばれてきた選手達は特にカービング技術は習得しており追い求めている技術でもないように感じます。

 ジャッジに関してもカービングだけで判断するのは難しく、私は技術点の方をジャッジしているのですが、やはり種目の構成で左右されている感があります。ですからスピードに乗って切れ上がることでスピード感がでているかという所に注目しています。

 ただ漠然とスピードを出してくるだけだと本来の技術的うまさは出ずらいので、その辺を注目しているわけです。全日本で優勝した柏木君ですが、やはり彼の滑りには切れがあり勝っただけの事はあると思います。特に腰の切れが良く小気味の良い滑りとスピード感がマッチしていた感じがしました。
3月20日
平川技術代表による国際技術選の見所とジャッジの観点


日本選手VS海外選手のカービング対決は?
全日本スキー技術選が「カービングスキー」への意識が高まっているなか、先日の岩岳の大会で、スキッティングをうまく使っている選手がより高得点を出していたと思います。ピュアな100%のカービングよりも設定されている斜面、コブ斜面や急斜面をスキッティングからカービングへというトータル的コーディネートする技術が必要とされています。しかし、今回の新種目のピン・ポイントレースのような、ファンタイプなスキーの遊び方も忘れてはならないと思います。基礎スキーを主体とした、スキーの可能性の枠を広げるという意味では、マテリアルを規制した種目(フリーハンドでファンタイプのスキー)に注目をおいてみました。どちらにしてもカービングスキーというのが確立されていく大会になると思います。

カービングで競い合う新しいレースは海外ではかなり認知されており、今回の大会では少しそれをアレンジして種目設定してみました。スキーヤーがみて「あれなら自分にもできそうだ」ということを期待して新しい方向性として位置付けています。海外のプレーヤーを中心にしてカービングが高い次元で状況に合わせた技術を見ることができるでしょう。まだ、全日本スキー技術選に新種目として組み込まれることは決定ではありませんが、現在の所新しいイベントとして取り組んでいこうと考えています。初めて主観的競技だったのが客観要素が入ってくると、競い合う記録を残して序列を決めることになれば、今までのアルペン競技と異なったタイプがでてくるのではないか?また能力スポーツ競技プラス遊びという要素を組み込めるのではないでしょうか。でも順位は、カービング能力の高い人が上位にくることに変わりはないでしょう。ただ、今回の選ばれている50人というのは、そういった能力と持ち合わせている選手たちばかりなので、むしろカービングよりも状況に合わせてうまくマテリアルを使いこなせる幅をもっている選手が安定した得点を出してくると思われます。

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