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古川年正(全日本スキー連盟アルペンヘッドコーチ)インタビュー |
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以前からスキー技術選手権、国際技術選には興味がありましたが、こんなに早く機会があると思いませんでした。自分の気持ちを素直に言うと、アルペン競技の世界しか知りませんので、スキー競技で点数を出すのは非常に難しと改めて実感しました。そのことを踏まえた上で、感想を述べさせていただければ次のことがいえると思います。
一日目の種目では、3本カービングの滑りをしなければならない中で、同じ滑りをする選手がいましたが、表現の方法を変えるなどの、バリエーションがあってもよかったと思います。また技術的には、切り返しの部分でスキーが抜けて状態が残る選手が非常に多かったと思います。たとえば、アルペンのトップ選手の場合、スキーが抜けていくときでも、スキーの上に常に重心があり常にスキーをコントロールできるポジションを取っています。そのことが失敗する可能性を低くし、ターンの切り替えでのスキーの捉えをすばやく行うことを可能にしています。その点において、ワールドカップ選手と国際スキー技術選参加選手との違いが見受けられます。
今回の国際スキー技術選では、芸術性のジャッジを担当しました。事前のジャッジ会議では、リズムと雪面コンタクトを中心の採点を基準にし、その中で自由に点数を付ければよいということでした。出場している選手は、各国を代表するスキーヤーですので、すでに高い次元での技術を持ち、点数の差はつきにくいと考えていました。表現力が豊かであるか、または失敗していないかが勝敗を分けたと思います。
このような大会を通じて一般スキーヤーにスキー技術をよりわかりやすい方法、技術論が生まれることを期待しています。その意味では国際技術選、スキー技術選は重要だと思います。
今回は雪不足のため、同じ斜面を3回滑らなければなりませんでした。個人的な意見ですが、この大会に出場している選手のレベルを考えれば、1本あるいは2本でもよかったのではないでしょうか。選手は緊張感、プレッシャーを感じることで、本来の力を発揮でき場合もあり、その重圧を撥ね退けこそ本来の競技者の姿があると思います。
今シーズン最終戦で、イタリアのデボラ・コンパニョーニがわずか、1ミリの規定の幅と異なったスキーを使用したため、失格となりました。スキー形状を変えれば必然的にその優位性が出る反面安全性が問題になっているからです。今大会ではその意味での用具の規定がないということですが、しかるべき規定は設けられるべきだと考えます。特に、この大会は一般スキーヤーのとの接点が多いことを考えると、安全性を考えたこのような規制は守られるべきです。スキー技術、体力が伴わないスキーヤーがその用具を使った場合、スピードコントロールできず、事故を引き起こすことも考えられます。ある程度の規定はあってもいいのではないかと感じます。