第3回「98シーズンをふりかえる」
 今回はメールをくださったお二人に豊野からのアドバイスをお届けします。
お題は今シーズンうまくいったこと・うまくいかなかったことを振りかえる、です。

まずは、広島県の河村さんのうまくいったこと、いかなかったことです。   
上手くいった 「カービングターンでスキーを外に
出してエッジングが出来るようになった。」
上手くいかない 「ショートターンで落差が取れない」
はじめまして!豊野さん ホームページ読ませていただきました
冬場は中国山地のちいさなスキー場で スキースクールの指導を受け持っています

<今シーズンうまくいったこと>
 カービングスキーをはいて2年目になるのですが大回りで両脚を身体からターン外側に出せるようになったことです 今までは内足は自転車の補助輪のような役割で面がフラット気味で外足だけ角を立てて押しているような状況で身体を内傾させていくことができませんでしたレールターンをかなり練習しましてそこから角付けを深めるようにするとうまくいったようです

<うまくいかなかったことは>
 小回りで落差がとれないことです丸い弧を と意識して ターン導入で角付け角が欲しいがためにスキーを横に向けて結果的に前のターンの後半がおろそかになってずれてしまうということが原因だと思うのですがいかがでしょうか? 私が思っているのは角付けと荷重を強めるのはスキーがフォールラインを向くあたりかな?と思うのですが・・・なにぶんにも 自身の指導を受けるチャンスが少なく豊野さんのアドバイスが受けられたら幸いなのですが よろしくお願いします。


豊野からのアドバイス
 河村さん。メールありがとうございます。今年は雪も例年並に降って中国地方も良いスキーシーズンだったと思います。カービングターンでスキーが外に出る感じが出てきたと言うことで、これからどんどんそのフィーリングを大切にして滑りこんでください。また、これからの目標としては、ターン前半で捉えたスキーヘの圧(荷重)が後半まで抜けないようにポジションをキープしてターンを仕上げることを、いろんな状況の中で出来るようになると、より安定感が高くなると思います。
 それから課題の、ショートターンですが、落差が取れない原因が前のターンの後半にある。と言うことでしたが、この辺は実際に滑りを見ないとなんともいえませんが、スキーがズレる原因で多いのは足首の緊張が足りないのも一つあります。特にスネの角度にポイントを置いて、フォールラインで雪面を捉える時に、膝が内側にはいる動きと、前に前傾していく動きとのバランスが、どちらかに偏ると、スキーはズレやすいですから。バランス良くエッジングして雪面をしっかりとグリップしてみて下さい。
 それから落差ですが、切り替えの時にスキーを下に向けて行く意識で身体をそれに上手く乗せていくことが大切です。
ただ、力を抜いて抜重したのでは上に抜ける場合が多く、膝を先行して返しながら抜重動作をすると、落ちていくスキーに重心が上手くついて行きますので、そんな所も注意してみて下さい。
 カービングスキーを乗りこなすには、身体の柔軟性も必要ですから、筋力だけでなく柔軟性もトレーニングして下さい。
それでは、頑張って下さい。



つぎは、岡山県の黒原さんです。
上手くいったこと 「ショートターンの質が向上した!」
上手くいかなかったこと 「ターンの不均等が治らない!」
こんにちは。先日ピアスを購入した岡山県の黒原です。
ピアスを早速彼女にプレゼントしたところとても気に入ったみたいで大変喜んでくれました。

<上手くいったこと>
 ショートターンのターンの質が向上したことです。以前までは落差のとれていないテールを押しずらすだけの運動でしたが、今シーズンは40日の滑り込みの成果と、キャンプで豊野デモに教えていただいた成果とが上手く合致したみたいでシーズン後半にはかなり落差をとれるようになってきたと思います。実感の上では、トップが通ったラインをテールも通りかけているようなフィーリングがあります。また、急斜面におけるスピードコントロールをする場合においても、ただ板を横に向けてずらすのではなく、深いターン弧を描くことによってスピードコントロールができるようになってきました。
 こういったフィーリングが出てきたのは、ターンの中で板と一緒に体が斜面を積極的に降りていく感じを出そうとしていたからだと思っています。あと板のトップからテールまで、できる範囲で神経を尖らせていたからかもしれません。

<上手くいかなかったこと>
 ターンの左右不均等が相変わらず治りませんでした。去年の9月に豊野デモに指摘される前からずーっと抱えている問題なのですが、右脚加重の時にどうしても右膝を内側に閉め込みすぎてしまいます。膝を締めないとどうしてもエッヂが雪に噛まない感じがして知らず知らずの内に膝だけが倒れていき、その結果X脚ー>内脚が使えないー>次のターンの捉えが遅れるー>谷回りが上手くできず深く板が回り込んでこない、という悪循環に陥ってしまいます。ローラーブレードをやってみたり人工ゲレンデに行ってみたりして右脚ばかり注意していたのですが、結局それほど解消されませんでした。


豊野からのアドバイス

 黒原くん久しぶりです。元気ですか?
 今シーズンはショートターンが良くなったと言うことで、それは大きな収穫ですね。
自分の中に少し得意なところが出てくるとそれが自信になりそれ以外のところもどんどん上達していくと思います。
特に、ポイントとなるのは、スキーのトップからテールまでスキー全体を使う意識が出てきたことだと思います。特にショートターンは前半トップから捕らえて落差を取りながらテールをグリップして次のターンへスキーが抜けて行く流れで滑りますから、自分の意識でトップ、センター、テールが使えるようになる事はとても大切なことです。
 それから課題の右膝ですが、一ついい方法を考えましたので試してみて下さい。誰でも、左右の不均等は少なからず持っているものですが、それを均等にするためには自分の意識では左右違う動きをしなければ治りません。そこで、右膝の場合膝が入りすぎる動きを膝の調整だけでは治らないと言うことですから、他のところを意識して、膝の動きを調整してみましょう。
 それは腰の向きです。右足が外足になる、左ターンの前半に腰の向きを少し外側に開いて、ポジションを作りそこから膝を前に意識して荷重して行きます。そのほうが膝が内側に入り難くなるのでスキーに運動が伝わりやすくなります。これが多分一番早く治る方法ですね
でも、こういう即効性のあるやり方は持続性が少ないですから、少しづつトレーニングして右足の前傾の筋力も付ける必要があります。
今年のオフトレで頑張って下さい。
また、機会があったら一緒に滑りましょう。!

みなさんもこのコーナーでとりあげてほしいこと、アドバイスしてほしいことなど何でもメールしてくださいね。お待ちしています。
fts@skinet.co.jp


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