第2回「技術面と体力面のバランスを整えることが上達のポイント!」

 インタビューの第2弾はスポーツストレングス・コンディショニングのスペシャリストである阿部良仁さんにお話をうかがいます。

阿部良仁(あべりょうじ)  
1954年 千葉県生まれ
1978年京都大学農学部卒
1991年オレゴン大学体育学部修士課程卒
現在: FNC研究所 代表
資格: 全米ストレングス&コンディショニング協会認定
     ストレングス&コンディショニグスペシャリスト
活動: ・ストレングス&コンデイショニング指導(スキー・バスケットなど)  
     ・一般コーチ、指導者向け講習会の講師など
参考:FNCとは
    Functional(機能的な)Neuromuscular(神経と筋の)
    Conditioning(調整)の頭文字を取ったもので、スポーツ選手や
一般の方を対象に、より個人の特異性や実際の競技動作、日常動作の機能性に直結できるコンデイション作りを目指しています。

Q:阿部さんも以前はスキー教師をしていて、その後トレーナーになったきっかけと言うのが、スキー指導の中でスキー技術だけを伝えたり指導するのには少し限界を感じて、「もっと身体の使い方を専門的にに勉強してそれを実際のスポーツの技術向上に役立てたい。」と言う目的でスポーツトレーナーになった訳ですが。実際にスキーの練習の中で阿部さんか感じたところについてお話下さい。

ABE:どんなスポーツでも技術の面と体力の面のバランスは大切なことですが、実際にスキーを指導していた時に、例えば3日間レッスンをしてもなかなか思うように上達できない場合というのがあります。そういうのはスキーの実際の練習ではなくてそれをやる以前の問題のケースがありますよね、そういうところを雪の上に立つ前になんだかの形でトレーニングできれば、実際に雪の上に立った時にもう少し早く上達できると言うことがあると思います。

 その中でも、何を基準にトレーニングするかというのはとても難しいことですが、それぞれのレベルにあった内容の、目的の事をトレーニングするのが大切です。例えば、依然スキーを全くした事が無い人にローリングスノー(じゅうたんを敷いた斜面が回転してスキートレーニングをする施設)を指導していた時に、いきなり滑らせるより、スキーやスキーブーツを脱いで斜面に立ってもらい、足首や膝、股関節の使い方を教えてから、実際にスキーを履いて滑ってもらうと上達の仕方が全然違うんですよ。それは靴を履いていると中が見えないじゃないですか?そういう事ってとても重要なことなんです。これはどちらかというと技術的な事に近いですが、その中でも身体の使い方というところなんです。そしてこれが、もっと高いレベルになってくると、もっとシビアにその人の身体のバランスを見たり、身体の使い方の特徴を見てあげる事が重要になってきます。

 そこで大切なことは、ただ身体を動かしトレーニングすると言う目的ではなく、トレーニングのスタートが雪の上での改善点を良く把握したところから始める事です。それが、できていなければ実際には成果を上げる事はできないと思います。そして、それを行うために私達トレーナーが身体のバランスや状態をチェックして、スキーを履かないところで改善していくためのサポートをしていくのです。そう言うことをまず皆さんに是非理解していただきたいと思います。



このコーナーではトレーニングに関することや、皆さんの身体に関することをテーマに作って行きたいと思います。
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